2026 SF第9,10戦富士スピードウェイ(10/9-11)レポート

Super Formula

速さを見せるも連続リタイア、悔しい週末に

San-Ei Gen with B-Max(チーム代表 組田龍司)は、10月9~11日、富士スピードウェイで行われた、全日本スーパーフォーミュラ選手権第9、10戦に参戦し、野村勇斗選手が、第9戦予選では3位に入る速さを見せましたが、決勝はトラブルとアクシデントで、両レースともリタイアという、悔しい結果になりました。

シーズン終盤となった今大会は、秋晴れのもと、土曜、日曜日に、それぞれ第9戦、第10戦の予選・決勝が行われました。日曜日には、地域振興で連携協定を結んでいる綾瀬市の応援ツアーが企画されていたこともあり、やや苦手意識のある富士で好結果を残すべく、万全の態勢でサーキット入りしました。

■第9戦予選(10月10日(土)午前9時40分〜10時25分)
金曜日のフリー走行で試したいくつかのセットから導き出した組み合わせで、予選に臨んだ野村選手は、ニュータイヤを履いてゆっくりとコースイン。Q1グループAを3位で通過すると、やや路面温度の上がったQ2では、さらに攻めたラップを刻み、「手応えはありましたが、自分でもびっくりしました」と、イゴール・オオムラ・フラガ選手、太田格之進選手に次いで、自身ベストタイとなる3番グリッドを獲得し、予選ポイント1を手にしました。

ドライバー セッション タイム(順位) Point(累計)
50号車 野村勇斗 予選 Q1 1分21秒914( 3) 1( 6)
Q2 1分21秒995( 3)
総合順位 3位
  • 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:23度、路面温度:36度

■第9戦決勝(10月10日(土)午後3時00分~ 41周)
1周目に5位までポジションを落とした野村選手は、4周目の1コーナーで野尻選手を抜いて4位に上がり、上位グループでレースを進めました。8周目に追い上げてきたオサリバン選手に1コーナーで道を譲りますが、この頃からクルマの挙動がやや不安定になり、14周目にピットに入ってタイヤを交換。しかし、ペースは思うように上がらず、20周を過ぎてリアのグリップが急激に落ちたため、緊急ピットインして確認すると、フロアパネルが損傷しており、これにより空力バランスが崩れたことがペースダウンの原因でした。レース中の修復は困難なため、残念ながら今季初のリタイアの判断をしました。

ドライバー セッション 順位/タイム(順位) Point(累計)
50号車 野村勇斗 決勝 順位 DNF 0( 6)
ベストタイム 1分24秒628( 6)
  • 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:27度、路面温度:31度

■第10戦予選(10月11日(日)午前10時00分〜10時45分)
第9戦と同様に、アウト・インラップは行わず、最初からニュータイヤを履いてコースインした野村選手は、計測3周目1分30秒台、4周目に1分26秒台と、徐々にペースを上げてアタックラップに入りました。全体的にタイムが伸び悩むなか、トップ差0.121秒の4位でQ2に駒を進めました。
Q2でも計測5周目にアタックを行った野村選手は、Q1を上回るタイムをマークしましたが、フロアパネルを交換したことによる微妙な変化も影響して、タイムアップは僅かに留まり、トップ差0.519秒で10位でした。

ドライバー セッション タイム(順位) Point(累計)
50号車 野村勇斗 予選 Q1 1分22秒899( 4) 0( 6)
Q2 1分22秒785(10)
総合順位 10位
  • 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:25度、路面温度:35度

■第10戦決勝(10月11日(日)午後3時00分~ 41周)
1周目に8位に順位を上げた野村選手は、4周目にOTS(オーバーテイクシステム)を使用した大湯選手にストレートで前に出られますが、1コーナーのブレーキングで詰めてアウトから並びました。しかし、アウト側にスペースがなくなり、行き場を失ったことで接触。右フロントサスペンションを傷めて、そこでレースを終えました。レースペースは悪くなかっただけに悔やまれる結果となりました。

ドライバー セッション 順位/タイム(順位) Point(累計)
50号車 野村勇斗 決勝 順位 DNF 0( 6)
ベストタイム 1分25秒622(23)
  • 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:25度、路面温度:35度

■チーム監督 武藤英紀コメント
「第10戦は、ペースもありそうでしたし、順位を上げてここからというところだったので、非常に悔しいですね。レースなので仕方がない部分はありますが、相手も競り合いの中でもう少しスペースを残すことを気にかけて欲しかったですね。第9戦も前半でトラブルが出てしまいましたし、両レースともその先を見たいというところで終わってしまいました。
第10戦の予選に関しては、昨日のトラブルを修復し、必ずしも昨日と同じバランスではない状況でした。Q1ではアジャストが上手くいきましたが、Q2に対する合わせ込みは、短い時間では難しかったですね。だからこそ、決勝での巻き返しを見たかったですし、上位グループを走ってのデータも欲しかったです。ただ、悪いことばかりではなく、昨日のピット作業については、プレッシャーがかかる場面で完璧にやってくれたので、それに関してはすごくポジティブです。
今季の最終大会となる鈴鹿では、速さを結果に繋げるよう、きっちり締めくくりたいと思います。応援よろしくお願いします」

■アドバイザー 大津弘樹コメント
「二日とも、これからという段階で終わってしまいましたが、チームとしては苦手意識のあった富士の予選で上にいけたというのは、非常に大きかったですね。Q1を2回とも突破できたことは、夏の富士から、しっかりポテンシャルを上げられたことを確認できて良かったと思います。
レースは、速さとは別の要素も大事になってきますので、その点はこの週末で経験を積むことができましたし、次に活かせれば良いと思います。でも、やっぱりフィニッシュまでレースを見たかったというのが、正直なところですね」

■チーフエンジニア 今関佳斗コメント
「2レースともレースをする前に終わってしまいましたが、エンジニアの立場としては、きっちり走り切ってデータを取りたかったというのが本音です。でも、終わってしまったことは仕方ないので、切り替えて、次をどうするか考えます。
鈴鹿は今シーズン2回目ですし、前回も悪くなかったので、良いところは生かしつつ、前回から蓄積したデータで良いところがあれば、それを加味するという感じです。
ここまで速さを結果に結びつけられず、歯痒い思いをしてきました。シーズンの集大成になりますので、必ず結果を残して、チーム全員、笑顔で締めくくれるよう頑張ります」

■ドライバー 野村勇斗 選手コメント
「第10戦は、スタートでは前の選手がストールして避ける形になりましたが、オープニングラップは、ポジションも上げることができましたし、あのアクシデントまでは展開として悪くなかったと思います。ただ、あの前に、OTSを使って抜きにいって抜ききれなかったことが、あの状況を生んでいるので、OTSを使うタイミングは見直さないといけないと感じています。
今週末は、上位入賞の可能性もありましたし、ポイントを積み重ねるチャンスだったので、両レースとも最後まで走り切りたかったです。悔しさが残る週末でした。
鈴鹿では、今年味わった悔しさをすべて晴らすようなレースをしたいと思います。応援よろしくお願いします」

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