2026 SFL第13-15戦スポーツランドSUGO(8/29-30)レポート

Super Formula Lights

ジルテール選手が3戦連続表彰台で、タイトル争いは最終決戦へ
Mクラスは開幕大会以来の参戦となった今田選手が2勝を挙げる

B-Max Racing Team/B-MAX ENGINEERING(チーム総代表・SFLチーム代表 組田龍司)は、8月29〜30日、スポーツランドSUGOで行われた、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第13~15戦に参戦し、エヴァン・ジルテール選手が3戦すべてで表彰台に上り、新原光太郎選手は第13戦で3位、佐藤凛太郎選手は第14戦で4位に入賞しました。
この結果、ジルテール選手はタイトル争いに留まり、2週間後の最終もてぎ大会に臨むことになりました。
マスタークラスは、開幕大会以来となる4台がエントリー。実力拮抗の攻防が繰り広げられ、今田信宏選手が2勝、DRAGON選手が1勝を挙げ、こちらもタイトルは最終大会で決することになりました。

■第13、14戦予選(8月29日(土)午前10時00分〜30分)
朝から雨が降り続くなか、午前10時から始まった予選は、気温21度と、夏とは思えない涼しいコンディションで行われました。
雨を得意とするジルテール選手は、第13戦では2番手につけましたが、セッティング変更を行い臨んだ第14戦は、予想より雨量が多くなったことでグリップ不足に陥り、7位に沈んでしまいました。
新原選手は雨のなかでリズムに乗り切れなかったものの、両レースともに4位。佐藤選手は曲がらないクルマと格闘し、両レース9位でした。

ドライバー/チーム Rd.13予選タイム(順位) Rd.14予選タイム(順位) Point(累計)
1号車 E.ジルテール
B-Max Racing Team
1分25秒023( 2) 1分26秒797( 7) 0(63)
26号車 佐藤凛太郎
B-MAX ENGINEERING
1分26秒468( 9) 1分27秒696( 9) 0(14)
50号車 新原光太郎
B-Max Racing Team
1分25秒335( 4) 1分26秒451( 4) 0(31)
  • 天候:雨、コース:ウェット、気温:21度、路面温度:22度

■第13戦決勝(8月29日(土)午後2時40分~26周)
雨は止み、コースは徐々に乾きつつあったため、全車スリックタイヤを選択してグリッドに並びました。スタートを決めたジルテール選手は2位をキープ。新原選手はスタートで3位に、佐藤選手も7位と、揃ってポジションを上げました。
1周目から、トップの鈴木選手を追い続けたジルテール選手ですが、その差は僅かずつ開いていき、折り返しの13周目には2秒になりました。終盤、ジルテール選手が僅かにその差を縮め始めますが、残り周回は少なく、2位のままフィニッシュしました。
新原選手は、終盤、後続に迫られる場面もありましたが、今季三度目の表彰台へ。佐藤選手は、2周目以降は順位を上げることは叶わず、7位でチェッカーを受けました。
 

ドライバー/チーム 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
1号車 E.ジルテール
B-Max Racing Team
 2位 1分14秒082( 2) 7(70)
26号車 佐藤凛太郎
B-MAX ENGINEERING
 7位 1分14秒560( 8) 0(14)
50号車 新原光太郎
B-Max Racing Team
 3位 1分14秒501( 6) 5(36)
  • 天候:曇り、コース:ウェット/ドライ、気温:23度、路面温度:24度

■第14戦決勝(8月30日(日)午前11時50分~19周)
雨が降り続くなか、ジルテール選手は抜群のスタートダッシュで4位、新原選手も5位へ浮上。佐藤選手は1周目に7位に上がると、その後もアグレッシブに攻め、5周目に三井選手を抜き6位、7周目には新原選手をかわして5位へポジションアップを果たしました。
3位走行中の梅垣選手にフライングでプラス5秒のペナルティが課されたため、実質3位になったジルテール選手は、5秒以上の差を開かれないように必死に食らいつきました。
迎えた15周目、マスタークラストップの清水選手が3コーナー先で単独クラッシュ。これでセーフティカー(SC)が入り、レースは隊列を組んだまま終了。ジルテール選手3位、佐藤選手4位、ペースが上がらないなかで三井選手を抑え続けた新原選手は5位に入り、揃ってポイントを獲得しました。

ドライバー/チーム 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
1号車 E.ジルテール
B-Max Racing Team
3位 1分26秒157( 4) 5(75)
26号車 佐藤凛太郎
B-MAX ENGINEERING
4位 1分26秒206( 5) 3(17)
50号車 新原光太郎
B-Max Racing Team
5位 1分27秒325( 7) 2(38)
  • 天候:雨、コース:ウェット、気温:21度、路面温度:22度

■第15戦決勝(8月30日(日)午後3時20分~19周)
降り続く雨がやや強くなるなかスタートを迎えますが、新原選手がエンジンストールして動けないところに、マスタークラスの今田選手が激突してしまい、レースは中断。
30分の中断の後にSC先導でスタートが切られますが、雨量が増加し、レーシングスピードで走れる状態ではなく、3周したところで赤旗が提示され、レースは終了となりました。
レースは当初の周回数の75 パーセントに満たないため、ハーフポイントとなりましたが、ジルテール選手は2位に入り、タイトル争いを最終大会に持ち込むことに成功。三井選手85.5p、梅垣選手82p、ジルテール選手78.5pと三つ巴の状態で、タイトルは2週間後の最終もてぎ大会で決することになりました。

ドライバー/チーム 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
01号車 E.ジルテール
B-Max Racing Team
2位 2分12秒187(10) 3.5(78.5)
26号車 佐藤凛太郎
B-MAX ENGINEERING
7位 2分10秒426( 3) 0(17)
50号車 新原光太郎
B-Max Racing Team
DNS No Time 0(38)
  • 天候:雨、コース:ウェット、気温:21度、路面温度:22度

■1号車ドライバー エヴァン・ジルテール選手コメント
「全体としては、本当に良い週末になりました。予選では少し苦戦しましたが、それでも決勝は、2位2回、3位1回と、3レース連続で表彰台に立つことができました。チームのみんなが持てる力を最大限に発揮し、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたことに、心から感謝しています。
今大会において、チャンピオンシップのリーダーに対して10ポイント詰めることができました。これで首位との差は僅か7ポイントとなり、勢いを持って最終のもてぎ大会に臨むことができます。もてぎの3レースすべてで勝利を収めてチャンピオンを獲得すべく、自分のすべてを注ぎ込んで挑みます。応援よろしくお願いします」

■50号車ドライバー 新原光太郎選手コメント
「フリープラクティスの走り出しから自分なりにテーマや課題を持って取り組み、その課題を意識しながら予選に臨んだのですが、コンディション変化に合わせきることができず、思うような結果を得ることはできませんでした。
決勝では、ペース面で予選よりも苦しい展開が続きましたが、そんな中でも順位を最大限キープし、良い流れを作れつつありました。それなのに、自分のミスからクラッシュという形で菅生大会を終えることになってしまい、悔しい気持ちでいっぱいです。また、クラッシュにより怪我をされた今田選手に対しては、本当に申し訳ないです。
次のレースまで時間が短い中で、マシンを壊してしまったことはチームに対しても本当に申し訳なく、残念に思っていますが、落ち込んでばかりもいられません。最終大会に向けて、しっかり準備をして挑みたいと思います」

■50号車監督 武藤英紀コメント
「予選に関しては、ポテンシャルを考えるともう少し上を狙えたと思います。Q2では調整を進め、その方向性は悪くなかったのですが、雨が強くなりコンディションが変化したことでバランスが少し崩れてしまいました。それでもよく頑張ったと思います。
レースに関しては、根本的にペースが足りず、守りの展開にならざるを得ませんでしたが、苦しい状況のなかでも堪えて、第1レースでは3位を獲得するなど粘り強く戦ってくれました。
新原選手は、クラッシュの直後は少し顔色が冴えない感じでしたが、身体自体は問題なさそうです。ドクターの診断でも、次戦の出場には差し支えないとのことで、まずは一安心しています」

■26号車ドライバー 佐藤凛太郎選手コメント
「予選は、ドライを想定していましたが、予想外の雨となり、テスト不足もあって苦戦してしまいました。でも、決勝は事前にセットアップの方向性を話し合い、変化する天候に合わせたセットで臨みました。ダンプ状態の第1レースはまずまずの走りができました。
雨となった第2レースでは、マシンのフィーリングが抜群に良く、納得できる走りができたと思います。菅生の雨は、一昨年のF4で経験があり、気持ちに余裕を持って攻めることができました。最終結果は4位と表彰台まであと一歩でしたが、5台抜きを達成でき、内容は良かったと思います。最終大会では、表彰台を獲得できるよう頑張ります」

マスタークラス

■第13、14戦予選
雨のなか、第13戦はALEX選手と清水選手が1分28秒台で競り合い、ALEX選手に軍配が上がりました。第14戦はやや雨量が多くなるなか、清水選手が意地のクラスポールを獲得しました。第13戦の今田選手はシフトトラブルが出てノータイムになるなど、今田選手、DRAGON選手のベテランコンビはやや精彩を欠いて、3、4番手でした。

ドライバー/チーム Rd.13予選タイム(順位) Rd.14予選タイム(順位) Point(累計)
4号車 今田信宏
JMS RACING TEAM
No Time 1分30秒400(M3) 0(22)
6号車 KEN ALEX
Buzz Racing
1分28秒259(M1) 1分29秒676(M2) 1(97)
8号車 清水康弘
ART TASTE RACING
1分28秒547(M2) 1分28秒840(M1) 1(61)
30号車 DRAGON
B-MAX ENGINEERING
1分30秒371(M3) 1分31秒500(M4) 0(80)

■第13戦決勝(26周)
スタートで清水選手がトップに立ちますが、徐々にペースが落ち、8周目にDRAGON選手がトップに立ちました。しかし、17周目に、最後尾から追い上げてきた今田選手が、DRAGON選手に迫ると、SPコーナーでのミスを見逃さずに、ストレートエンドで並び、1コーナーで首位を奪取。開幕大会以来となる今季2勝目のチェッカーを受けました。
クラスポールスタートのALEX選手は、序盤ペースが上がらずに4位まで後退しますが、終盤は巻き返してDRAGON選手の背後まで迫り、3位でフィニッシュしました。

ドライバー/チーム 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
4号車 今田信宏
JMS RACING TEAM
1位(総合11位) 1分16秒004(M1) 10( 32)
6号車 KEN ALEX
Buzz Racing
3位(総合13位) 1分16秒052(M2) 5(102)
8号車 清水康弘
ART TASTE RACING
4位(総合14位) 1分16秒572(M4) 3( 64)
30号車 DRAGON
B-MAX ENGINEERING
2位(総合12位) 1分16秒317(M3) 7( 87)

■第14戦決勝(19周)
ウェットコンディションのなか、ポールスタートの清水選手が1周目から快走。4周目には6秒というマージンを築き、独走状態へ持ち込みました。大きく離されたALEX、DRAGON、今田選手は、約1秒間隔で競り合うという展開が続きました。
5周目、ALEX選手がトラブルで4位まで順位を落とし、代わって2位に上がったDRAGON選手も、9周目のレインボーコーナーで飛び出して、今田選手に2位の座を明け渡すことになりました。
マージンを8秒に広げて独走し、逃げ切りが確実と思われた清水選手ですが、15周目に縁石に乗ってコントロールを失い、3コーナー先で単独クラッシュ。SCが入りそのままチェッカーとなりました。今田選手にとっては思わぬ形となりましたが、今大会2勝目のチェッカーを受けました。

ドライバー/チーム 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
4号車 今田信宏
JMS RACING TEAM
1位(総合11位) 1分27秒907(M1) 10( 42)
6号車 KEN ALEX
Buzz Racing
3位(総合13位) 1分29秒823(M4) 5(107)
8号車 清水康弘
ART TASTE RACING
DNF 1分28秒164(M2) 0( 64)
30号車 DRAGON
B-MAX ENGINEERING
2位(総合12位) 1分28秒833(M3) 7( 94)

■第15戦決勝(19周)
雨は降り続き、第14戦でクラッシュを喫した清水選手も、マシン修復が間に合いグリッドに並びました。
スタートで、3番グリッドの新原選手が、エンジンストールで動けず。ウォータースクリーンで視界が利かないなか、そこに今田選手が激突してしまい、レースは中断。SC先導で再開されましたが、雨量が増加しレースができる状態ではなく、赤旗が提示され3周した時点でレースは終了となりました。
周回数が75%に満たなかったため、ハーフポイントになりましたが、DRAGON選手が優勝したことで、ALEX選手109.5p、DRAGON選手99pとなり、タイトル決定は最終大会に持ち越されました。
今田選手は、宮城県内の救急病院へ搬送され、検査の結果、第一腰椎破裂骨折と診断されました。暫く療養が必要になりますが、手足の痺れもなく、本人は「レース復帰に向けしっかり治療し、またサーキットに戻ってきます」と力強く語っています。

ドライバー/チーム 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
4号車 今田信宏
JMS RACING TEAM
DNS No Time 0( 42)
6号車 KEN ALEX
Buzz Racing
3位(総合12位) 2分12秒837(M3) 2.5(109.5)
8号車 清水康弘
ART TASTE RACING
2位(総合11位) 2分10秒582(M1) 3.5( 67.5)
30号車 DRAGON
B-MAX ENGINEERING
1位(総合10位) 2分12秒395(M2) 5( 99)

■4号車ドライバー 今田信宏選手コメント
「第1レースは、スタートで出遅れましたが、セットアップがバッチリ決まっていたので、落ち着いて1台ずつ確実にオーバーテイクして3台抜きで優勝し、納得のいくレースになりました。第2レースは、波乱のなかで思わぬ展開となりましたが、ここまでは久しぶりのライツの楽しさを満喫していました。
第3レースも、この調子でいくはずでしたが、まさかのアクシデントになってしまいました。ウォータースクリーンで前がまったく見えずに、避けられませんでしたが、新原選手に怪我がなくて本当に良かったです。またオフィシャルの方々の迅速な対応に感謝します。自分は暫く療養しなければなりませんが、必ずまたサーキットに戻ってきます。その間、JMSレーシングの若手ドライバーの応援をよろしくお願いします」

■6号車ドライバー KEN ALEX選手コメント
「この週末は、ずっと天気が中途半端な感じで、特にレース1は疲れました。予選は良かったのですが、決勝はトラブルなどいろいろあって、望んでいた結果は得られませんでした。普通に走れれば問題ないはずなのですが、この難しいコンディションでは、ベテラン勢に遅れを取らないよう、しっかりコース攻略する必要がありますね。
最終大会への出場は仕事との調整があって、確定していませんが、参戦初年度チャンピオンという目標があるので、ぜひ挑戦したいと思います。今回で少しポイント差が縮まってしまいましたが、まだ優位な立場にいますので、参戦してタイトル獲得できるよう頑張ります」

■8号車ドライバー 清水康弘選手コメント
「私にとっては約3ヶ月ぶりのレースウィークとなりました。この大会に向けて少しずつ出来る準備してきましたが、今週末を経験して、全く足りていない、と思い知りました。また、予選もさることながら、第14戦のように単独トップを走りながら自滅してしまうようでは勝てるはずがありませんし、結果的に若手の争いに水を差すような状況にしてしまい申し訳なく思っています。クラッシュのダメージが大きかったのですが、午後に向けての修復をB-MAXメカニックの方々総出で間に合わせて頂き感謝しています。その第15戦ではスタート直後に大きなアクシデントがありました。負傷された今田選手の回復を心より願っています。
今シーズンも残すは最終大会のみですが、自分が納得出来る走りを結果に結びつけて締めくくりたいです」

■30号車ドライバー DRAGON選手コメント
「正直、最終レースで優勝したからと言って、チームメイトであり最高のライバルである今田選手が怪我をしてしまいましたので、素直に喜べる状況ではありません。今田選手の一日も早い回復を祈るばかりです。
今週末は、予選こそ失敗しましたが、3レースを2位、2位、1位という結果で終えることができたので、そこは良かったと思います。シリーズポイントでも、大会前は16ポイントあった差を9.5ポイント差と、逆転可能なところまで詰めることができました。最終大会では、KEN ALEX選手と正々堂々と勝負して、悔いのないシーズンにしたいと思います」

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