卜部選手、巧みなレース運びで表彰台を獲得
B-Max Racing Team(チーム総代表 組田龍司)は、6月28〜29日に富士スピードウェイで行われたフォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ選手権(FRJ)第2戦(Race4、5)に参戦し、卜部和久選手がRace4で3位表彰台を獲得。ジャ・ジャンビン選手は後方グリッドから追い上げ、Race4、5ともに7位でフィニッシュしました。
■予選(6月28日(土)午前11時35分〜12時15分)
好天に恵まれた予選日。富士スピードウェイ上空は青空が広がり、朝から強い日差しが降り注ぎました。気温30度のコンディションのなか、10分間のインターバルを挟んで、Race4、Race5の予選が行われました。
卜部選手は、両予選ともタイヤを温めながら徐々にタイムを削っていきますが、トップ3には僅かに届かず、両レースともに4位。2列目スタートとなりました。ジャンビン選手は走行経験のある富士で、1つでも順位を上げようと懸命のアタックを試みますが、11位、10位とシングルグリッド獲得はなりませんでした。
ドライバー | Race4予選タイム(順位) | Race5予選タイム(順位) | |
50号車 | 卜部 和久 | 1分38秒616( 4/15) | 1分38秒188( 4/15) |
51号車 | ジャ・ジャンビン | 1分40秒099(11/15) | 1分39秒938(10/15) |
- 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:30℃、路面温度:39℃
■Race4決勝(6月29日(日)午前8時50分〜15周)
快晴となった決勝日。好スタートを見せた卜部選手は、1コーナーのイン側にラインを取ると2位に浮上。ペースの上回るポールシッターの梅垣選手を抑え続けました。9周目にポジションを1つ落としましたが、その後も背後に迫った大宮選手を巧みに抑え、価値ある3位フィニッシュを果たし表彰台に上りました。ジャンビン選手は、徐々にペースを掴んで順位を上げ、最終ラップにも1台をかわして7位でチェッカーを受けました。
ドライバー | 決勝順位 | ベストタイム(順位) | Point(累計) | |
50号車 | 卜部 和久 | 3位 | 1分37秒967( 3/15) | 15(46) |
51号車 | ジャ・ジャンビン | 7位 | 1分39秒500( 7/15) | 6(13) |
- 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:27℃、路面温度:31℃
■Race5決勝(6月29日(日)午後2時30分〜15周)
スタートで4位をキープした卜部選手ですが、1周目のヘアピンで接触し、GRスープラコーナーでフロントウィングが脱落。緊急ピットインでノーズを交換したため、周回遅れとなってしまいました。Race4からアジャストしたクルマはフィーリングも良く、ベストラップも悪くなかっただけに惜しいレースでした。
ジャンビン選手は、1周目9位から着実に順位を上げて、Race4に続きベストリザルトタイとなる7位でフィニッシュしました。
ドライバー | 決勝順位 | ベストタイム(順位) | Point(累計) | |
50号車 | 卜部 和久 | 13位 | 1分38秒008( 3/15) | 0(46) |
51号車 | ジャ・ジャンビン | 7位 | 1分39秒903(13/15) | 6(19) |
- 天候:曇り、コース:ドライ、気温:30℃、路面温度:39℃
まだ、トップとの差はありますが、徐々に近づいている感触は得ています。次の大会は、2週間後、7月12〜13日に鈴鹿サーキットで開催されます。特性の異なるコースで巻き返しを図るべく、これまでのデータを解析し、準備を整えて臨みます。
■50号車ドライバー 卜部和久選手コメント
「Race5は、コンディションも少し変わりましたが、アジャストが良い方向にいったこともあって、フィーリングは良くなっていました。ペースも悪くなかったので、悔しいレースでした。ただ、順位的には見るべきものはありませんでしたが、走りきったことで、次に向けて良いデータが取れたと思います。
今回、走り出しからの組み立ては良かったと思いますので、鈴鹿でもそれを再現できるよう、しっかり準備をして、今回より良いリザルトを残せるよう頑張ります」
■50号車監督 武藤英紀コメント 「Race4は最後まで抑えきった良いレースでしたが、Race5は惜しかったですね。たぶんヘアピンで接触したことで、フロントウィングが落ちたと思いますが、ラップタイムを見てもトップ2車との差はRace4より縮まっていますし、クルマは上手くアジャストできていたと思います。 今回、セットアップは良い方向に進んだと思いますので、それを参考に再度検証して、2週間後の鈴鹿に臨みたいと思います。鈴鹿はもう少しダウンフォースをつけて走ることになりますので、状況は少し変わると思いますが、いずれにしても早くトップに並ぶ速さまで持っていきたいですね」 |
■51号車ドライバー ジャ・ジャンビン選手コメント
「今週末は、セットアップについて多くを学び、クルマに対する理解を深めることができました。次の鈴鹿では、今回の経験を生かしてもっと早くセットアップを進めることができると思います。富士は本当にタフなコースで、特にセクター3の僕の走りは不安定だったので、9月の富士のレースまでに改善しないといけないですね。
鈴鹿はまだ走ったことはありませんが、日本一、いや世界一ハードなサーキットだと聞いていますので、レースウィークまでにシミュレーターやオンボード映像で研究して準備したいと思います」