2025 FRJ第6戦(Race13,14,15)鈴鹿サーキット(11/22-23)レポート

FRJ

卜部選手、2連勝でシーズンを締めくくる

B-Max Racing Team(チーム総代表 組田龍司)は、11月22、23日に鈴鹿サーキットで行われたフォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ選手権(FRJ)第6戦(Race13、14、15)に参戦し、卜部和久選手がRace14、15で連勝を飾りました。ジャ・ジャンビン選手は、3レースともに完走を果たし、最高位はRace14の7位でした。

■予選(11月22日(土)午前9時05分〜9時45分)
やや風はあるものの、快晴となった土曜日。10分のインターバルを挟んで2回の予選が行われました。卜部選手は、1回目はセッティングが合わずに、3番手タイムとなる1分56秒037に留まりましたが、クルマをアジャストした2回目ではコースレコードを更新する1分55秒160をマークして、今季初のポールポジションを獲得しました。
ジャンビン選手は、1回目のアタック中にスピンを喫してリズムを崩してしまい、今季ワーストグリッドの12番手。2回目もタイムを伸ばせず11位で予選を終えました。

ドライバー Race13予選タイム
1回目Best(順位)
Race14予選タイム
2回目Best(順位)
Race15予選タイム
1回目2nd(順位)
50号車 卜部 和久 1分56秒037
( 3/15)
1分55秒160
( 1/15)
1分56秒332
( 2/15)
51号車 ジャ・ジャンビン 1分59秒251
(12/15)
1分57秒905
(11/15)
1分59秒437
(11/15)
  • 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:15℃、路面温度:18℃

■Race13決勝(11月22日(土)午後0時40分〜13周)
好スタートで2位に順位を上げた卜部選手は、1分57秒台のタイムでトップの鈴木選手を追いますが、鈴木選手のペースが良く、徐々に引き離されてしまいました。それでも、背後に迫った梅垣選手を、最後まで抑えきって2位表彰台に上りました。
予選のスピンで傷めたタイヤを交換し、規則により最後尾スタートとなったジャンビン選手は、1周目のスプーンコーナーで鳥羽選手と絡んでコースオフ。すぐに復帰しましたが、前車との差は大きく開いてしまいました。最後まで諦めずにプッシュしたジャンビン選手は、追い上げてきた鳥羽選手を抑えて、11位でフィニッシュしました。

ドライバー 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
50号車 卜部 和久  2位 1分57秒386( 3/15) 18(137)
51号車 ジャ・ジャンビン 11位 1分59秒968(12/15)  0( 57)
  • 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:18℃、路面温度:22℃

■Race14決勝(11月23日(日)午前8時15分〜13周)
早朝の気温10度というコンディションのなかレースがスタート。ポールスタートの卜部選手は、トップを守って1コーナーへ。ジャンビン選手も9位にポジションを上げて1周目を終えました。
タイヤが温まり切らない序盤。ペースの良い鈴木選手が卜部選手に迫り、4周目の1コーナーでアウトから前に出ようと試みますが、ラインが交錯して両者は接触してしまいました。鈴木選手はアウト側バリアにクラッシュし、セーフティカーが入りました。
卜部選手はクルマに少しダメージはあったものの、6周目のリスタート以降は、2位の梅垣選手を寄せつけずに、ポール・トゥ・ウィンで今季2勝目を飾りました。
ジャンビン選手は、リスタートから鳥羽選手を追い続け、残り2周となった12周目に攻略に成功。7位でチェッカーを受けました。

ドライバー 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
50号車 卜部 和久 優勝 1分57秒376( 2/15) 25(162)
51号車 ジャ・ジャンビン 7位 1分59秒690( 8/15)  6( 63)
  • 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:10℃、路面温度:13℃

■Race15決勝(11月23日(日)午前11時25分〜13周)
今回もスタートを決めた卜部選手は、ポールスタートの小松選手をかわしてトップで1コーナーへ。ユーズドタイヤを履く卜部選手に対し、ニュータイヤで序盤のペースに勝る小松選手が執拗に迫りましたが、卜部選手は巧みに抑え続けました。
レース後半に入っても、この状態は続き、卜部選手が8周目にファステストラップを記録すると、次の周には小松選手がそれを更新。お互いに一歩も引かない攻防を見せましたが、経験に勝る卜部選手が抑えきって今大会2連勝を飾りました。
ジャンビン選手は、11番グリッドから序盤に2つ順位を上げた後は、前車とのギャップが徐々に開いて単独走行になり、9位でチェッカーを受けました。

ドライバー 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計) Rank
50号車 卜部 和久 優勝 1分58秒207( 2/15) 25(187) 3
51号車 ジャ・ジャンビン 9位 2分00秒208(10/15)  2( 65) 9
  • 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:17℃、路面温度:23℃

シーズンの締めくくりとなった今大会は、これまで差のあった上位2台とのペースもほぼ埋めることができ、卜部選手は本来の速さを示すことができました。今季は、チームとしても久々のFRJ参戦で、前半は試行錯誤が続きました。卜部選手もSFライツと併催となったSUGO大会を欠場したこともあって、タイトル争いに加わることはできませんでしたが、来季に向けての手応えはしっかりと掴むことができました。
ジャンビン選手は、初体験のサーキットが続くなかで奮闘し、フルシーズン戦い抜きました。菅生ラウンドでは、良い走りも見せてくれました。この経験は今後のジャンビン選手のキャリアに必ず生かされるものと思います。
最終ランキングは、ドライバー部門が卜部選手3位、ジャンビン選手9位。チーム部門は2位でした。ご支援、応援いただいた皆さまに、感謝いたします。

■50号車ドライバー 卜部和久選手コメント
「今週末は走り出しから調子が良く、自信をもって予選に臨みました。1回目は合わせきれませんでしたが、2回目は変更したセットが良く、コースレコードでPPを取ることができました。これで気持ち的にも乗れて、決勝に向け良い流れをつくることができたように思います。決勝は、すべてのスタートを決めて、思い描いた展開に持ち込めました。
今シーズンは、欠場があったことは残念でしたが、毎回着実にクルマも自分もレベルアップできましたし、何よりも最後にチームに結果で恩返しができて本当に嬉しいです。日本を代表するレーシングドライバーを目指して、来シーズンも頑張りますので、応援よろしくお願いします」

■50号車監督 武藤英紀コメント
「チームが得意としている鈴鹿で、前回感じていた上位とのギャップはほぼなくなり、予選から本来望んでいた戦いができました。卜部選手はスタートが上手いですし、接戦で後ろを抑える術も持っていますので、今回は安心して見ていることができました。
シーズン序盤は、苦しいこと、歯がゆいことが多かったですが、最後に連勝という最高の形で終わることができました。この結果は、チームの努力ももちろんですが、卜部選手の成長の証であると思っています。ご支援、応援いただいた皆さま、1年間ありがとうございました」

■51号車ドライバー ジャ・ジャンビン選手コメント
「今週末は、鈴鹿で二度目のレースウィークでしたが、大きな進歩を実感できました。鈴鹿は本当に難しく、厳しいサーキットです。大きく進歩した部分もあった一方で、小さなミスもありましたが、限られた走行時間を考えると、今週末の結果は悪くないと思っています。
今シーズンは、日本を代表する4つのサーキットでレースを経験でき、私のスキルは確実にアップしました。今年得たすべての学びは、今後のレースキャリアに大いに役立つと確信しています。B-Maxレーシングチーム、日本を代表するドライバーの一人である関口選手、そして、サポートしてくれたすべての皆さまに感謝します」



関連記事

特集記事

TOP
CLOSE