SFL合同テスト富士レポート(3/27)

Super Formula Lights

トラブルに見舞われるも準備を整え開幕へ

B-Max Racing Team(チーム総代表・SFLチーム代表 組田龍司)は、3月27日、富士スピードウェイで行われた、スーパーフォーミュラ・ライツ選手権(SFL)合同テストに参加しました。
前回のMRもてぎでのテストから2週間空けてのテストでしたが、今回も春の不安定な天候に見舞われ、2日間予定されていたテストの初日は降雨でキャンセルとなりました。2日目は好天となりましたが、天候とは裏腹にチャンピオンを狙う若手の車両にトラブルが出て、消化不良のテストとなってしまいました。
しかし、テストでトラブルが出たことを前向きにとらえ、チームは最大限の準備を整えて1か月後の開幕大会に臨みます。

■セッション1(午前9時〜11時)
前日までの悪天候とは打って変わり晴天となりましたが、50号車にエンジントラブルが出て、小出選手は満足なアタックができないまま走行を終えることになってしまいました。フレデリック選手もなかなかセッティングが決まらず、ナーバスなクルマに翻弄され時間だけが過ぎていきました。
マスタードライバーは、習熟のため周回を重ねることに努め、特に今シーズンから参戦する藤原選手はコーチ役の木村選手がセッティングを行った後に、清水選手は1分36秒台の好タイムをマークしながら、走り込みました。

ドライバー Ses.1ベストタイム(順位) 参考:コーチドライバータイム(順位)
1号車 K.フレデリック 1分33秒477(  7)
50号車 小出 峻 1分34秒385(  8)
4号車 今田 信宏 1分35秒938(M1)
8号車 清水 康弘 1分36秒219(M2)
13号車 藤原 誠 1分37秒039(M3) 木村 偉織 1分33秒070(  4)
30号車 DRAGON 1分37秒507(M4) 菅波 冬悟 1分35秒253(  9)
  • 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:12度、路面温度:23度

■セッション2(午後1時20分〜3時20分)
50号車のトラブルを解消すべく、インターバルの間に作業を続けましたが、完治には至りませんでした。ストレートスピードの伸びないクルマでは、セッティングを進めることもままならず、小出選手にとっては消化不良のテストとなってしまいました。フレデリック選手は午前とはセッティングを大きく変えて臨みましたが、午前のセッションから僅かなタイムアップに留まりました。
マスタードライバーは、午前のセッションに続いて走り込みを行い、藤原選手は終盤に1分35秒台までタイムを縮めトップに立ちました。最後はチャンピオン今田選手に逆転を許しましたが、今シーズンのマスタークラスの熱い戦いを予感させるセッションとなりました。

ドライバー Ses.2ベストタイム(順位) 参考:コーチドライバータイム(順位)
1号車 K.フレデリック 1分33秒207(  6)
50号車 小出   峻 1分34秒214(  8)
4号車 今田 信宏 1分35秒307(M1)
8号車 清水 康弘 1分36秒545(M3)
13号車 藤原   誠 1分35秒473(M2)
30号車 DRAGON 1分38秒016(M4) 菅波 冬悟 1分34秒005(  7)
  • 天候:曇り、コース:ドライ、気温:13度、路面温度:17度

■1号車ドライバー ケイレン・フレデリック選手コメント
1日目がキャンセルになったのは少し残念でしたが、その時間はレースウィークに振り替えられることになったので良かったです。ドライコンディションで新しいクルマをきちんとドライブできたのは今回が初めてでしたので、多くのことを試し、学び、そして進歩することができました。でも、まだ良くなる余地は十分にあります。データについて解析が必要ですが、特にセクター2をかなり改善する必要がありますので、全体として70パーセントの出来といったところです。でも、セッティングの方向性は見えているので楽観しています。

■50号車ドライバー 小出 峻選手コメント
前回に続いてトラブルに悩まされることになってしまいました。エンジンのトラブル解消に時間を割かれてしまい、セッティングを進めることができなかったのは残念でした。開幕が近づくなかでのトラブルはフラストレーションが溜まりますが、焦っても仕方がないので、冷静にやるべきことを淡々とやろうと思います。もしかすると、日頃の行いが悪いのかもしれないので、これから意識して徳を積もうと思います(笑)。

■4号車ドライバー 今田信宏選手コメント
両セッションともにマスタークラスのトップを取れたことは嬉しいのですが、タイムとしてはまったく納得のいかないものでした。富士ではトップから1秒強落ちで走ることが目標ですので、2.6秒差というのは想定よりかなり大きいですね。今日の状態では、あと1秒以上詰める姿は見えないですね。車両が変わって昨年と比較して語ることはできませんが、まだまだパフォーマンスを上げられる余地はあると感じています。

■8号車ドライバー 清水康弘選手コメント
ドライコンディションでしたので、十分走り込みをすることができて良かったです。徐々にマシンの速度域に身体や目が慣れてきたように感じていますが、フィジカル的には負担も大きいです。久しぶりのレース参戦がSFLというのは無謀かもしれませんが、フォーミュラカーの走らせ方を一つ一つ学びながらシーズンを通して挑戦していきます。

■13号車ドライバー 藤原 誠選手コメント
午前の走行で、偉織コーチがクルマを良い状態にして、これで行け、と渡してくれましたので、あとはコーチの走りを真似て、近づけるよう走りました。1分34秒台まで入れたかったというのが本音ですが、ニュータイヤを履くのが初めてということを考えると、今回はこんなところで良いかなと思っています。あとは、なるべく時間をかけずにコーチの走りに近づけるよう頑張ります。

■30号車ドライバー DRAGON選手コメント
新しく作ったシートが合わず、まともに走行することができませんでしたので、コーチの菅波選手に車両のセッティングを進めてもらうことにしました。ただ、開幕戦は富士ではなくもてぎですので、焦らずしっかり準備を進めようと思います。



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