2025 FRJ第3戦(Race6,7)鈴鹿サーキット(7/12-13)レポート

FRJ

卜部選手、好スタートから後続を抑えきり初優勝を飾る

B-Max Racing Team(チーム総代表 組田龍司)は、7月12〜13日に鈴鹿サーキットで行われたフォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ選手権(FRJ)第3戦(Race6、7)に参戦し、卜部和久選手がRace6で初優勝。ジャ・ジャンビン選手は初めての鈴鹿に苦戦しながらもRace7で9位を得ました。

■予選(7月12日(土)午前11時10分〜11時55分)
上空には雲が多く蒸し暑い天候のなか予選がスタート。Race6の予選では卜部選手がアタック2周目に2番手となる1分57秒702をマーク。途中コースアウトした車両があり中断しましたが、残り3分30秒で再開。卜部選手はポールを狙って果敢に攻めましたが、2コーナーでコースオフしてしまいタイムアップはなりませんでした。Race7では思うようにタイムをあげられず3位でした。
ジャンビン選手は、初めての鈴鹿サーキットで走る度にタイムを上げ、Race6の予選では10位でしたが、race7予選では1秒以上縮めシングルグリッドを手にしました。

ドライバー Race6予選タイム(順位) Race7予選タイム(順位)
50号車 卜部 和久 1分57秒702( 2/11) 1分57秒737( 3/11)
51号車 ジャ・ジャンビン 2分01秒283(10/11) 1分59秒981( 9/11)
  • 天候:曇り、コース:ドライ、気温:29℃、路面温度:33℃

■Race6決勝(7月12日(土)午後3時50分〜13周)
やや風があり時折強い日差しが照りつけるなか、スタートを迎えました。2番グリッドから好スタートで1コーナーを制した卜部選手は、背後に迫るライバルのプレッシャーを感じつつもトップを死守。6周目と10周目のセーフティカーランからのリスタートも決め、完全にレースをコントロールし続け、見事初優勝のチェッカーを受けました。
ジャンビン選手は、10番手スタートながら1周目に6位にまで上がるなど健闘を見せましたが、9周目のヘアピン立ち上がりでコントロールを失い、痛恨のスピン。ここでレースを終えることになりました。

ドライバー 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
50号車 卜部 和久 優勝 1分59秒058( 3/11)  25(71)
51号車 ジャ・ジャンビン DNF 2分01秒499(10/11)   0(19)
  • 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:27℃、路面温度:39℃

■Race7決勝(7月13日(日)午後2時35分〜13周)
グリッドポジションを守って3位で1周目を終えた卜部選手ですが、暑いコンディションが災いしてペースが上がらず、トップ2台に少しずつ離されてしまいました。その後もプッシュし続けましたが、差は徐々に開いて単独走行の3位でチェッカーを受けました。
ジャンビン選手も思うようにペースが上がらず、徐々に順位を落として9位でフィニッシュしました。

ドライバー 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
50号車 卜部 和久 3位 1分59秒701( 4/11)  15(86)
51号車 ジャ・ジャンビン 9位 2分01秒457( 9/11)   2(21)
  • 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:32℃、路面温度:40℃

今大会は、これまで積み上げてきたことが、目標としていた優勝という形になったことで、ドライバーもチームも、ひとつステップアップすることができました。次の大会は、8月末のスポーツランドSUGOですが、SFライツが併催のため、卜部選手はそちらに集中することになる予定です。日本で経験を積んで、成長を続けるジャンビン選手の応援をよろしくお願いします。

■50号車ドライバー 卜部和久選手コメント
「この週末は自分のベストは尽くせたと思います。何よりも1勝できたことで、チームスタッフや多くの方のサポートに、リザルトという形で報いることができて、本当に嬉しかったです。2レース目は、スタートからプッシュしましたが、ペースが上がらず厳しかったですね。課題は残りましたが、確実にトップとの差は縮まっていると思います。
次の大会は、併催のSFライツに集中する予定ですが、SUGOは得意なサーキットですし、今回の優勝を弾みにして、ライツも良い結果で終われるよう頑張ります」

■50号車監督 武藤英紀コメント
「目標としていた優勝をシーズンの早い段階で果たすことができたのは、本当に良かったと思います。卜部選手はスタートが上手いですし、理想的な展開でした。2レース目は路面温度が上がってしまって上手くいきませんでしたが、表彰台は確保しましたし、全体的に良い週末だったと思います。
トップとの差は確実に詰まっていますが、シチュエーションによって、という傾向があるので、安定して速さを発揮できるよう、もう一度セッティングを見直して、次に繋げたいと思います」

■51号車ドライバー ジャ・ジャンビン選手コメント
「初体験の鈴鹿は本当に難しいコースでした。他のコースはシミュレーターで練習すれば、1、2回のセッションで覚えられますが、鈴鹿は本当に時間がかかりました。レースを終えても、まだリズムが掴みきれていませんが、コーチからは、上位ドライバーとの差が終盤にはかなり縮まったと言われました。
とても難しいですが、このコースが大好きです。美しく、素晴らしいコースです。最終ラウンドで再び走るのを楽しみにしています」



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