多くのテストメニューをこなすも最適解は見いだせず
San-Ei Gen with B-Max(チーム代表 組田龍司)は、6月6~7日、富士スピードウェイで行われた、スーパーフォーミュラ選手権公式テストに参加しました。
次の富士大会に向けて、さまざまなセットを試し、多くのデータを得ることはできましたが、明確な方向性を見いだすことはできず、課題を残して2日間のテストを終えました。
■1日目(走行時間:9:00〜11:30 / 14:30〜17:00)
セッション1で、ピットインを繰り返しながら走り込んだ小出選手は、51周と参加車のなかで2番目に多い周回を重ねました。序盤から安定した走行で少しずつタイムを削り、最後のアタックで12番手タイムをマークしました。
セッション2も、午前の走行に続いて、さまざまなセットを試しながら52周を走り込みました。最後はトラフィックの影響を受けないよう早めにアタックをして最終的に11番手。悪くない結果でテスト初日を締めくくりました。
ドライバー | Session1タイム(順位) | Session2タイム(順位) | |
50号車 | 小出 峻 | 1分24秒323(12/22) | 1分23秒196(11/22) |
- 天候:曇り、コース:ドライ
気温:22℃(Ses.1)/24℃(Ses.2)、路面温度:33℃(Ses.1)/38℃(Ses.2)
■2日目(走行時間:9:00〜11:30 / 14:30〜17:00)
2日目も、さまざまなトライをし、データ収集の作業を続けました。セッション後半は1周してはピットイン、微修正をしてコースに戻るというパターンを繰り返しました。しかし、最後のアタックでは、思うようにタイムは伸びずに17番手でした。
最後のセッションも、アンダーステア傾向のクルマを改善するためにトライを続けましたが、納得のできるレベルには届かず、最後のアタックも17番手に終わりました。
ドライバー | Session3タイム(順位) | Session4タイム(順位) | |
50号車 | 小出 峻 | 1分23秒836(17/22) | 1分23秒991(17/22) |
- 天候:曇り→晴れ、コース:ドライ
気温:22℃(Ses.3)/26℃(Ses.4)、路面温度:33℃(Ses.3)/44℃(Ses.4)
今シーズンの残るレースは7レース、うち4レースが富士スピードウェイで行われるため、非常に重要なテストでした。結果的に最適解は見つけられないままでしたが、用意したプログラムはこなすことができ、多くのデータを収集することができました。7月の富士大会に向け、テストで得たことを結果に繋げるべく万全の準備を整えます。
■チーム監督 本山 哲コメント
「富士はタイヤのウォームアップが非常に難しいコースですが、ニュータイヤを十分に使いきれなかったという印象です。クルマが決まっていないなかでも、ドライバーとしてチームの士気を上げる走りが欲しかったですね。そこも含め、テストではいろいろトライしましたが、内容としては物足りない結果となってしまいました。SFはコンディションに対して、繊細な反応を見せることが多く、難しい部分があることも改めて経験できました。
7月の富士に向けては、今回の反省を踏まえ、チームの一体感をつくることに注力していきたいと思います。データも十分取れましたし、本戦では良くなると思います」
■チーフエンジニア 村井 寛太コメント
「今回は本当にたくさんのことを試しました。1日目はトラクションを上げることに絞ってトライしましたが、課題としていたことは概ねクリアできたという感じです。2日目は、アンダーステア傾向を消すことをテーマに取り組みましたが、これは最後まで最適解を見つけられないままでした。
ただ、今回のテストで得たデータのなかに必ずヒントはありますので、分析して次の富士大会に臨みます」
■ドライバー 小出 峻 選手コメント
「いろいろ試しましたが、思ったようには進まなかったという感じです。2日目はもう少し順位を上げて終わりたかったですね。トップとのタイム差は2日ともほとんど変わっていませんが、他のチームがその差を縮めたので、相対的に順位が下がってしまいました。
今回、我々がトライしたことは結果には繋がりませんでしたが、データは十分取れましたので、しっかり分析して正解への道筋を見つけ出したいと思います」