2026 SFL第10-12戦岡山国際サーキット(6/13-14)レポート

Super Formula Lights

ジルテール選手が二度表彰台に上るも、タイトル争いは苦しい状況に
マスタークラスはALEX選手が再び3連勝を飾る

B-Max Racing Team/B-MAX ENGINEERING(チーム総代表・SFLチーム代表 組田龍司)は、6月13、14日に岡山国際サーキットで行われた、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第10~12戦に参戦し、エヴァン・ジルテール選手が第10、12戦で表彰台に上がりましたが、タイトル争いではライバル勢に先行され、やや苦しい状況になりました。
マスタークラスは、今田信宏選手、清水選手の欠場により、KEN ALEX選手とDRAGON選手の一騎打ちとなりましたが、ALEX選手が前大会に続く3連勝を飾り、タイトル争いでリードを広げました。

■第10、11戦予選(6月13日(土)午前10時35分〜11時05分)
前日に2セッション行われた練習走行では、新原選手が2位、ジルテール選手が4位と、好位置につけましたが、予選日は予想以上の暑さに見舞われました。このコンディションのなかで、ライバル勢に先行を許し、第10戦ではジルテール選手がトップに0.1秒届かず3位、新原選手は6位、第11戦は、新原選手が3位、ジルテール選手は6位になりました。
両予選とも、ポールは三井選手、2位は梅垣選手と、ジルテール選手とタイトルを争う二人がフロントローに並び、今大会で巻き返しを図りたいチームにとっては、やや厳しい予選となりました。

ドライバー/チーム Rd.10予選タイム(順位) Rd.11予選タイム(順位) Point(累計)
1号車 E.ジルテール
B-Max Racing Team
1分21秒342( 3) 1分21秒367( 6) 0(52)
50号車 新原光太郎
B-Max Racing Team
1分21秒559( 6) 1分21秒145( 3) 0(27)
  • 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:26度、路面温度:40度

■第10戦決勝(6月13日(土)午後3時10分~25周)
ジルテール選手はスタートを決めて3位をキープ、新原選手はポジションを1つ落として7位で1周目を終えました。トップ2台に食い下がるジルテール選手ですが、周回を重ねる度に引き離され、10周目以降は前後が開いて単独走行になりました。
新原選手は、終盤まで5位争いを繰り広げますが、前車に仕掛けるチャンスは訪れず、レースは大きな順位変動はないままフィニッシュしました。
表彰台に上ったジルテール選手は5ポイントを追加し57pとしますが、タイトルを争う三井選手が優勝し59p、梅垣選手が2位で67pとなり、タイトル争いでは3位に後退することになりました。

ドライバー/チーム 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
1号車 E.ジルテール
B-Max Racing Team
 3位 1分22秒979( 3) 5(57)
50号車 新原光太郎
B-Max Racing Team
 7位 1分23秒630( 7) 0(27)
  • 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:31度、路面温度:39度

■第11戦決勝(6月14日(日)午前9時20分~18周)
前日より過ごしやすい天候の下、スタートを迎えました。3番グリッドの新原選手はスタートでポジションを落としてしまい、5位新原選手、6位ジルテール選手の順でレースは進みました。11周目にコースオフした車両があり、セーフティカー(SC)が入りました。
SCランで各車の間隔はリセットされ、16周目にリスタート。ここでの順位変動はありませんでしたが、17周目に新原選手の前を走っていた鈴木選手が、最終コーナーで片輪を落とし、やや失速。このミスを見逃さなかった新原選手は1つ順位を上げ4位、ジルテール選手はグリッドポジションキープの6位でフィニッシュしました。

ドライバー/チーム 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
1号車 E.ジルテール
B-Max Racing Team
6位 1分24秒215( 8) 1(58)
50号車 新原光太郎
B-Max Racing Team
4位 1分24秒060( 3) 3(30)
  • 天候:曇り、コース:ドライ、気温:25度、路面温度:29度

■第12戦決勝(6月14日(日)午後3時10分~18周)
トップ2台が逃げ、ジルテール選手は原因不明の振動に悩まされながらも3位をキープ。新原選手はスタートで1つポジションを落とし8位で周回を重ねました。レースは膠着状態のまま進み、折り返しの9周目終了時点で、トップ三井選手と梅垣選手が競り合い、4秒遅れてジルテール選手、4台挟んで8位に新原選手という展開になりました。後半も順位変動はありませんでしたが、最終ラップに5位、6位の車両が絡んでストップ。ジルテール選手は3位、新原選手は6位に順位を上げてチェッカーを受けました。
この結果、タイトル争いは3連勝した三井選手が80p、梅垣選手が79p、ジルテール選手63pと、やや厳しい状況になりました。残る2大会は逆転タイトルを狙って、万全の状態で臨みます。

ドライバー/チーム 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
01号車 E.ジルテール
B-Max Racing Team
 3位 1分23秒231( 4) 5(63)
50号車 新原光太郎
B-Max Racing Team
 6位 1分23秒111( 3) 1(31)
  • 天候:曇り、コース:ドライ、気温:26度、路面温度:30度

■1号車ドライバー エヴァン・ジルテール選手コメント
「タフな週末となりました。走り始めは、思うようにペースが上がりませんでしたが、エンジニアやメカニックたちと協力してマシンの改善に努め、予選では悪くない結果を得ることができました。決勝は、3レースとも簡単ではありませんでしたが、表彰台に2回上って、チャンピオンシップのためのポイントを獲得することができました。
残りはSUGOともてぎの2大会ですが、両方とも初めてのコースですし、勝利のためには激しい戦いに挑まなければなりません。僕を支援してくれる方々のためにも、しっかり準備して臨みます」

■50号車ドライバー 新原光太郎選手コメント
「自身のセットアップの方向性に対するミスリードと、スタートが決まらなかった2点が、今週末の反省点です。岡山はエアロに頼るサーキットで、他車の後ろに付きにくく、それを踏まえればレースペースは悪くなかったものの、改めて予選の重要性を痛感しました。
予選では無線のトラブルや、位置取りの問題もありましたが、一番の課題はベストなアタックができるセットをつくれなかったことです。FP1ではトップタイムを出せたものの、FP2で予選に向けたセットアップを進める際に、方向性を少し誤ってしまいました。
次戦のSUGOもコース形状は異なりますが、速度域などの特性は岡山に似ています。自身のセットアップ能力が試されると思いますので、2か月のインターバルで最大限の準備をして臨みたいと思います」

■50号車監督 武藤英紀コメント
「今回は予選の順位が決勝に大きく影響してしまいました。レース自体の走りやペースは決して悪くなく、むしろ良かったと思っています。走り始めの調子が良さそうだっただけに、その後の予選に向けた組み立てがうまくいかなかったことが、チームとしての大きな反省点です。また、これまではミスがなかったスタートについても、今回はあまり良くありませんでした。
サーキットに入る前は、十分に戦えると考えていましたし、実際に走り出しの感触も良かったので、結果は予想外に厳しいものでした。上手くいかなかった予選への準備も含め、今大会をしっかり振り返り、次戦に向けて改善していきたいと思います。引き続き、応援よろしくお願いします」
マスタークラス

■第10、11戦予選
第10戦では、計測6周目まではDRAGON選手(1分23秒131)が、ALEX選手(1分23秒220)を上回っていましたが、7周目もアタックを継続したALEX選手が1分22秒台に入れて、最後に逆転でクラスポールポジションを奪いました。
ALEX選手は、その勢いで第11戦も1分22秒台を連発して、DRAGON選手を抑えて連続クラスPPを獲得しました。

ドライバー/チーム Rd.10予選タイム(順位) Rd.11予選タイム(順位) Point(累計)
6号車 KEN ALEX
Buzz Racing
1分22秒819(M1) 1分22秒527(M1) 1+1(66)
30号車 DRAGON
B-MAX ENGINEERING
1分23秒131(M2) 1分23秒161(M2) 0(59)

■第10戦決勝(25周)
ALEX選手は、セオリーどおり、周回数の多いこのレースにニュータイヤを投入。対するDRAGON選手はニューを温存してユーズドタイヤで臨みました。
スタートは、ALEX選手が制しますが、暑くなったコンディションが影響したのか、ニュータイヤのマージンはラップタイムに大きくは表れず、DRAGON選手を1秒後方に従えたまま、レースは進みました。それでも、10周目以降はその差が徐々に開いていき、最後は3秒差で、ALEX選手が今季5勝目のチェッカーを受けました。

ドライバー/チーム 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
6号車 KEN ALEX
Buzz Racing
1位(総合 9位) 1分24秒541(M1) 10(76)
30号車 DRAGON
B-MAX ENGINEERING
2位(総合10位) 1分24秒577(M2) 7(66)

■第11戦決勝(18周)
このレースにニュータイヤを投入したDRAGON選手が、オープニングラップのバックストレートエンドのヘアピンコーナーでALEX選手をパスすると、その後も抑え続けました。ALEX選手も背後からチャンスを窺いますが、DRAGON選手は隙を見せることなく、レースは後半へ入りました。
11周目、コースオフした車両がありSCが入ったことで、このチャンスに懸けたALEX選手は、リスタート後の16周目にDRAGON選手の前に出て今季6勝目、5連勝のチェッカーを受けました。

ドライバー/チーム 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
6号車 KEN ALEX
Buzz Racing
1位(総合 8位) 1分25秒755(M1) 10(86)
30号車 DRAGON
B-MAX ENGINEERING
2位(総合 9位) 1分25秒782(M2) 7(73)

■第12戦決勝(18周)
スタートはALEX選手がトップを守りますが、2周目の1コーナーでDRAGON選手が、ALEX選手をパス。ALEX選手も食い下がりますが、DRAGON選手が老獪なテクニックで抑え続けました。
ところが、8周目にDRAGON車のエンジン制御システムが働いてしまい、突然スローダウン。リセットが必要となり、DRAGON選手は大きく後退。労せずしてトップに立ったALEX選手が、鈴鹿大会に続いて、今大会も完全勝利を飾りました。
この結果、ポイントではALEX選手が96pまで伸ばしてリードを広げ、DRAGON選手が80pで追う形となりました。

ドライバー/チーム 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
6号車 KEN ALEX
Buzz Racing
1位(総合7位) 1分24秒521(M1) 10(96)
30号車 DRAGON
B-MAX ENGINEERING
2位(総合8位) 1分24秒752(M2) 7(80)

■6号車ドライバー KEN ALEX選手コメント
「今回は、DRAGON選手のトラブルもあって連勝を伸ばすことができましたが、それ以上に自分のなかで『週末をしっかり組み立てる』というテーマで臨み、それを達成できたことが大きな収穫です。
これまでは、フリー走行から予選、決勝へ流れを作るという意識が、あまりないままに臨んでいましたが、過去のフリー走行のクラッシュなども、そこに起因すると感じていました。そうしたミスをなくして、レースウィークを組み立てられたことは、自分自身にとって初めての経験でしたし、成長したことを実感できました。
次戦のSUGOは得意なコースですが、SFライツでは走行経験がないため、事前に練習走行に行ければと思います。しっかりと準備をして臨みたいと思います」

■30号車ドライバー DRAGON選手コメント
「今大会では、自身のベストタイムが昨年より1秒以上も速くなっていて、まだまだやれるという手応えを十分に感じました。一発の速さではALEX選手に負けている部分もありますが、ユーズドタイヤでの戦いなど、まだ十分に勝負できる要素はあります。ただ、ALEX選手の成長や速さには驚かされますね。
最後のレースは、今回から変更されていたプログラムについて知らず、タイヤが滑った際にリヤを安定させようと、スロットルとブレーキの両方のペダルを同時に踏んだため、セーフティモードが作動してしまいました。それにより一旦エンジンを止めて再始動する必要があり、大きなタイムロスになってしまいました。マシンのバランスがこの週末で一番良く、追い上げる力もあっただけに悔しさは残ります。次戦では、清水選手、今田選手も復帰予定です。よりハイレベルなバトルができると思うので、今から楽しみです」

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