新原選手が連続表彰台、百瀬選手も上位入賞を果たす
HFDP with B-Max Racing Team(チーム代表 村井寛太)は、8月2〜3日に富士スピードウェイで行われたFIA-F4選手権(チャンピオンクラス)第4、5戦に参戦し、新原光太郎選手が両レースで2位表彰台を獲得、百瀬翔選手も4位、5位と二人揃って上位フィニッシュを果たしました。
開幕大会から3か月のインターバルを経て迎えた今大会の舞台は、開幕大会と同じ富士スピードウェイ。前大会では思うようなレースができなかった反省から、しっかり準備を整えてサーキット入りし、木、金曜日の練習走行では二人揃って好位置につけました。
■第4、5戦予選(8月2日(土)午前10時30分〜10時50分)
朝から30度超えの暑さに見舞われるなか行われた予選。練習走行で好調だった新原、百瀬選手は、周回を重ねる度に順調にタイムを上げていきました。新原選手は6周目に1分46秒599、8周目にベストとなる1分46秒499をマークし、第4戦、第5戦ともに2番グリッドを確保。百瀬選手は、8周目に1分46秒742を記録した後、さらなるタイムアップを狙って攻め続け、11周目に1分46秒924を叩き出して、両レースで4番グリッドを得ました。二人揃って上位グリッドとなり、予選は良い流れで終えることができました。
ドライバー | 第1戦予選Bestタイム(順位) | 第2戦予選2ndタイム(順位) | |
50号車 | 新原光太郎 | 1分46秒499( 2/30) | 1分46秒599( 2/30) |
51号車 | 百瀬 翔 | 1分46秒742( 4/30) | 1分46秒924( 4/30) |
- 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:34℃、路面温度:49℃
■第4戦決勝(8月2日(土)午後5時15分〜5周)
新原、百瀬両選手は、グリッド順位をキープして1〜2コーナーをクリアしますが、後方の車両がストレートから1コーナーにかけてオイルを撒いてしまい、レースは中断。この処理に時間を要し、レースの上限時間30分が迫るなか、残り4分30秒でセーフティカー(SC)先導により再スタートを迎えました。
しかし、このオープニングラップの1コーナーでクラッシュが発生し、再びSCランとなってしまいました。結局、レースは1周も全開走行がない不完全燃焼のまま5周で終了となり、新原選手は2位、百瀬選手は4位という結果でした。
ドライバー | 決勝順位 | ベストタイム(順位) | Point(累計) | |
50号車 | 新原光太郎 | 2位 | 1分50秒830( 3/28) | 9(17) |
51号車 | 百瀬 翔 | 4位 | 1分51秒044( 5/28) | 6(22) |
- 天候:曇り、コース:ドライ、気温:28℃、路面温度:38℃
- レース距離が当初の75%に満たないため、ポイントはハーフポイント
■第5戦決勝(8月3日(日)午前9時55分〜14周)
抜群のスタートを見せた新原選手は、1コーナを制すると1周目をトップで戻ってきました。しかし、2周目のコカコーラコーナーでポールシッターの佐藤選手に先行を許すと、以降は佐藤選手の背後につけ執拗に食い下がりました。折り返しを過ぎるとその差は徐々に開いてしまいましたが、「最大限やれることはやりました」と、悔しさは残りますが納得の2位で、第4戦に続き表彰台に上りました。
百瀬選手は、トップ3台からやや遅れて4位をキープしていましたが、6周目の1コーナーでかわされて5位にドロップ。7周目以降は前後のギャップもやや開いて、5位でフィニッシュしました。
ドライバー | 決勝順位 | ベストタイム(順位) | Point(累計) | Rank | |
50号車 | 新原光太郎 | 2位 | 1分46秒680( 2/28) | 18(35) | 5 |
51号車 | 百瀬 翔 | 5位 | 1分47秒138( 4/28) | 10(32) | 8 |
- 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:31℃、路面温度:51℃
今大会と同じ富士スピードウェイで行われた開幕大会は、歯車が噛み合わないまま終わってしまいましたが、今大会は二人とも上位フィニッシュを果たし、ポイントを積み上げることができました。これでシリーズ14戦中5戦が終了し、次戦からはチームと相性の良いサーキットが続きます。タイトルを見据えて着実に追い上げを図ります。
■チーム監督 武藤英紀コメント
「チーム全員がベストを尽くして準備し、臨めたことには満足しています。そこが最も重要なところですし、結果も悪くありませんでした。欲を言えば1つは勝ちたかったというのが本音ですが、道具(クルマ)を使い切るという点で、相手が我々を少し上回っていたということだと思います。
でも、開幕大会に比べ、二人とも安定して結果を残しましたし、成長を感じることができました。新原選手は、トップ車両に対しペースが及ばないなかで、何とかチャンスを見出そうとベストを尽くしていました。百瀬選手は抜かれてからもペースを落とさずに踏ん張っていましたので、早く抜かれないような駆け引きを身につけてほしいと思います。次は二人のホームコースといえる鈴鹿ですので、そこから巻き返します」
■50号車ドライバー 新原光太郎選手コメント
「予選は2つとも2位と、ポールポジションには後1歩届かなかったものの、自分としてはベストを尽くせたと感じています。
1戦目は赤旗とSCがあり、満足のいくレースではなかったですか、スタート、SC再開で優勝のチャンスを掴めなかったのが、悔しいです。自分なりのベストパフォーマンスを、常に発揮できるように今後も特訓したいと思います。2戦目は完璧なスタートを決められたものの、ストレートの伸びでの差に焦りを感じ、トップに仕掛けるタイミングを少し見誤ってしまいました。富士では敵わなかったことを素直に認めて、鈴鹿では必ずリベンジしたいと思います」
■51号車ドライバー 百瀬 翔選手コメント
「2レース目は、序盤良い感じだったので、そこからペースを上げようとしましたが、クルマが徐々にアンダー気味になって、順位を落とすことになってしまいました。終盤もスリップを使って前に出ようと試みましたが、上手くいきませんでした。1レース目の感触ではもっといけると思っていましたが、悔しいレースになってしまいました。自分でもできることはあったはずですし、ドライバーとしてさまざまな場面に対応できるよう幅を持たないといけないと感じました。
富士では苦戦しましたが、次の鈴鹿はフォーミュラで走り込んでいるコースですので、必ず勝ちたいと思います」