2022 SF第6戦富士スピードウェイ(7/16-17)レポート

Super Formula

戦わずしてレースを終える

B-Max Racing Team(SFチーム代表 宮田雅史)は、7月16~17日、富士スピードウェイで行われた全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦に参戦しましたが、フォーメーションラップで姿勢を崩しエンジンをストップさせてしまったため、グリッドにつく前にレースを終えることになってしまいました。
雨に見舞われた予選日は、朝のフリー走行が豪雨のため実質30分で終了。予選も天候の悪化が予想されたため、ノックアウト方式から全車一斉のタイム計測方式に変更されるなど、終日天候の変化に翻弄されることになりました。
決勝はドライコンディションになり、クルマの仕上がりも悪くなかったため決勝での追い上げが期待されましたが、無念の結果になりました。
これでシリーズ折り返しも過ぎ、残る4戦はもてぎと鈴鹿でのダブルレースが続きます。ここ2戦はほとんど決勝を走っていないため、気を引き締めて終盤2大会に臨みます。

■予選(16日(土)午後3時10分~30分間)
予選開始時刻には雨は弱くなっていたものの、天候が崩れる可能性が高かったため、開始直後から各車続々とコースイン。即座にアタックに入りました。松下選手も1周のウォームアップの後、2周目に1分37秒984をマークしますが、さらにアタックをかけた周にイエローフラッグが出てしまいタイムアップはなりませんでした。
途中クラッシュ車両の回収で予選は中断。この間に雨足が強くなり、再開後にタイムアップを果たした選手はほとんどいませんでした。
「感触は良くもっと上に行ける手応えはあっただけに悔しい結果です」という松下選手は9位という結果で予選を終えました。

ドライバー セッション タイム/順位
50号車 松下信治 予選 1分37秒984( 9/21)
  • 天候:雨、コース:ウェット、気温:22度、路面温度:23度

■決勝(17日(日)午後2時30分~41周)
決勝日、朝のフリー走行は、セミウェットからドライへと変化するコンディションでしたが、松下選手は徐々にタイムアップし、最終的に1分25秒107とトップから0.4秒差の6位につけ、好調さを窺わせました。
決勝に向け期待が高まるなか、スタート進行が始まり、午後2時30分にフォーメーションラップから各車がグリッドについていきます。
ところが、松下選手は最終コーナー立ち上がり付近で、タイヤを温めようとしてスピン状態になったことでエンジンが止まってしまい、ここでレースを終えることになってしまいました。好調だっただけに気合いが入りすぎ、それが空回りしてしまったとしか言いようのないヒューマンエラーでした。
序盤から荒れたレースは、終盤のセーフティカーランを利用してピットインを行った笹原右京選手が、終盤トップに立ちスーパーフォーミュラ初優勝を飾りました。

ドライバー セッション タイム/順位 Point(累計)
50号車 松下信治 決勝 順位 DNS 0(21)
ベストタイム ————–
  • 天候:曇り、コース:ドライ、気温:30度、路面温度:39度

■チーム監督 本山 哲コメント
予選はウェットコンディションのなかで不運もあって9位でしたが、ドライに関してはクルマの状態は凄く良く、朝のフリー走行でも確実にトップ5に入ることのできるパフォーマンスがありました。それだけに、決勝は非常に期待していました。ドライバーエラーで上位入賞のチャンスを失ってしまったことは、チームとしても非常に残念です。でも、こういったことがあるのもレースですから、気を取り直して次戦以降しっかり挽回したいと思います。

■チーフエンジニア 田坂泰啓コメント
朝のフリー走行も決勝前のウォームアップ走行も、ドライバーからは感触は悪くないというコメントでしたので、決勝は楽しみにしていました。でも、これもレースですから仕方ないですね。前戦SUGOのレースでセッティングのポイントを見つけたので、そこを重点的に改良したらクルマはかなり改善され、上位で戦えるレベルになったと思います。レースは残念でしたが、自分としてはセッティングのモヤモヤが晴れてすっきりしています。次のもてぎ戦では良いパフォーマンスをお見せできると思います。

■ドライバー 松下信治選手コメント
フォーメーションラップでタイヤを温めようとしてスピンし、エンジンが止まってしまいました。自分のミスでレースを終えることになり、スポンサー、チーム、応援していただいた方々に本当に申し訳ないです。一度気持ちをリセットして、平常心で1か月先のもてぎ大会の2連戦に臨みたいと思います。




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