2023 SF第5戦スポーツランドSUGO(6/17-18)レポート

Super Formula

速さは戻りつつあるものの歯車はいまだ噛み合わず

B-Max Racing Team(SFチーム代表 宮田雅史)は、6月17~18日、スポーツランドSUGOで行われた全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦に参戦し、ハイマン選手は18位完走、松下選手はトラブルによりリタイアという結果でした。
松下車の仕上がりは悪くなかったものの、予選では他車のクラッシュでアタックを中断、決勝も最後はトラブルで戦線離脱と、速さが結果には結びつきませんでした。ハイマン選手は堅実な走りで完走を果たしました。
次戦は、開幕大会の舞台となった富士スピードウェイです。提携している綾瀬市がバスツアーを企画していることもあり、応援団の期待に応えるべく、態勢を整えて臨みます。

■予選(6月17日(土)午後2時00分~)
梅雨の晴れ間の夏日となった予選日、午前中のフリー走行で非常に良い感触を得て、Aグループに出走した松下選手ですが、不運にもアタックをかけた周に、レインボーコーナー先で他車がクラッシュ。アタックを中断せざるを得ず、予選通過基準タイムすらクリアできずに終わってしまいました。Bグループのハイマン選手は、初めて走るサーキットを攻め切ることができず11位。2台ともにQ2進出は叶いませんでした。

ドライバー セッション タイム/順位
50号車 松下信治 予選 Q1(順位) 1分16秒815( -/11)
Q2(順位) —————-
総合順位 (順位つかず)
50号車 ラウル・ハイマン 予選 Q1(順位) 1分07秒691(11/11)
Q2(順位) —————-
総合順位 18位
  • 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:33度、路面温度:51度

■決勝(6月18日(日)午後2時30分~51周)
予選日よりはやや風があるものの、気温30度超えとなった決勝日。2台ともに後方スタートのため、それぞれが異なる作戦を取ることにして決勝に臨みました。
松下選手はスタートでエンジンストールを起こしてしまいますが、1周目の他車のアクシデントでセーフティカーランとなり、遅れを取り戻すことができました。4周を終えてリスタートすると、松下選手はトップグループに遜色ない1分9秒台を刻み続けます。そして、ピットに状況を伝えながら、タイヤ交換をできる限り引き伸ばしました。一方、ハイマン選手は12周目にタイヤ交換を行い、残り周回を走り切る作戦を取りました。
松下選手は、ラップタイムの落ち込みが顕著になった32周目にピットに滑り込みタイヤ交換。即座にコースに復帰しますが、ここで駆動系にトラブルが出てしまい失速。再度ピットに入りレースを終えました。ハイマン選手は、タイヤ交換後にペースが上がらず苦しみますが、終盤はペースを戻してコンスタントに走り完走を果たしました。

ドライバー セッション タイム/順位
50号車 松下信治 決勝 順位 DNF
ベストタイム 1分09秒127(15/22)
51号車 ラウル・ハイマン 決勝 順位 18位
ベストタイム 1分09秒763(20/22)
  • 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:30度、路面温度:43度

■チーム監督 本山 哲コメント
ノブに関しては、この週末、クルマは確実に改善されていることが、タイムやドライバーのコメントからも感じ取れ、手応えはありました。ただ、予選では赤旗でアタックができなかったり、スタート前にエンジンストール、レースではトラブルが出たりと、良いリズムや流れにならなかったですね。
ラウルは、初めてのコースというビハインドのなかで、難しい部分はありましたが、前回同様、決勝のラップタイムは後半に行くに連れて上がっていますので、レースウィークの組み立て方をしっかり考えれば、ポジションは上がると思います。次は経験のある富士ですので、チームとしてもポジションを上げるべく最大限のサポートをしたいと思います。

■50号車チーフエンジニア 宮田雅史コメント
不運もありましたが、ミスもありましたし、トータルとして力のあるチームとの差を感じました。決勝のペースは悪くなかったですが、菅生であの位置からのスタートではやはり厳しいですね。次の富士は、オートポリスや菅生とはキャラクターが異なりますので、ここ数戦とは違うアプローチでのセットアップが必要になります。週末のテストも迫っていますので、今回のデータも加味して急いで考えたいと思います。

■51号車チーフエンジニア マシュー・カラハン コメント
B-Max Racing Teamで仕事をすることができ、良い経験になった週末でした。メカニックは優秀でマシンも信頼性が高く、プロフェッショナルな仕事に感心しました。私が知るラウル選手は非常に良いドライバーですが、松下選手に追いつくのにの苦労しましたし、他のドライバーにも遅れを取ってしまいました。次の富士大会でより良い結果が得られるよう願っています。

■50号車ドライバー 松下信治選手コメント
予選は不運もあって後方グリッドになりましたので、チームとして2台で作戦を分けようということでスタートしました。レースペースは非常に良かったのですが、ピットイン後にギアボックスが壊れてリタイアとなってしまいました。何か噛み合わないレースが続いていますので、もう一度チームと話し合って、何が足りないのか、噛み合わない原因はどこにあるのかを突き止めたいと思います。幸い来週にはテストもありますので、そこをターニングポイントにしてシリーズ終盤に臨みたいと思います。

■51号車ドライバー ラウル・ハイマン選手コメント
早めにピットインしたので、その後のスティントは本当に長く感じました。序盤はいくつかポジションを上げましたが、タイヤ交換後のクルマは挙動が非常に不安定で、ポジションを失ってしまいました。全体として、今週末は速さが十分ではありませんでした。クルマに変更を加えているのに、何をしてもバランスが改善されないので困惑しています。シーズン当初からずっとこの傾向が続いています。これは原因を探る必要がありますので、来週の富士テストでそれを行う予定です。引き続き応援をお願いします。



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