ジルテール選手、2戦目で優勝を飾る
マスタークラスは三人が優勝を分け合う
B-Max Racing Team/B-MAX ENGINEERING(チーム総代表・SFLチーム代表 組田龍司)は、3月28〜29日、富士スピードウェイで行われた、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1~3戦に参戦し、エヴァン・ジルテール選手が第2戦で優勝を飾るとともに、3戦すべてで表彰台に上り、上々のシーズンスタートを切りました。
マスタークラスは、開幕大会から実力伯仲の展開となり、KEN ALEX、清水康弘、今田信宏の各選手が星を分け合いました。
■第1、2戦予選(3月28日(土)午前10時05分〜35分)
うららかな春の陽気のもと行われた予選。初のSFライツの公式セッションに臨んだ三人は、丁寧なウォームアップの後、アタックに入りました。
木、金曜日に行われた練習走行でも好調さを窺わせていたジルテール選手は、第1戦で1分32秒629をマークして3番グリッドを獲得すると、第2戦ではさらに上位グリッドを狙ってマシンをアジャスト。多くの選手がタイムを落とすなか、僅かながらタイムアップを果たし2番グリッドを獲得しました。
新原選手も1分32秒台に入れましたが、いま一歩タイムが伸びず、両レースともに悔しい5番グリッド。佐藤選手はやや不本意な8、9番グリッドから、決勝レースに臨むことになりました。

| ドライバー/チーム | Rd.1予選タイム(順位) | Rd.2予選タイム(順位) | Point(累計) | |
| 1号車 | E.ジルテール B-Max Racing Team |
1分32秒629( 3) | 1分32秒611( 2) | 0( 0) |
| 26号車 | 佐藤凛太郎 B-MAX ENGINEERING |
1分33秒263( 8) | 1分33秒515( 9) | 0( 0) |
| 50号車 | 新原光太郎 B-Max Racing Team |
1分32秒760( 5) | 1分32秒998( 5) | 0( 0) |
- 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:14度、路面温度:20度
■第1戦決勝(3月28日(土)午後2時20分~21周)
スタートで出遅れたジルテール選手は、焦りも出て1コーナーでオーバーラン。7位まで順位を落としますが、1周目に2台、7周目に1台、10周目に1台を抜いて、順位を回復。日本での初レースを3位表彰台で終えました。
新原選手は、終始4位争いの集団のなかでレースを進め、5位でフィニッシュ。しかし、ウィニングラップ中にガス欠で止まってしまい、これがペナルティ(ゴールタイムに30秒加算)となり10位に降格してしまいました。佐藤選手は好スタートで順位を上げ、最終的に6位でレースを終え、初レースで貴重なポイントを獲得しました。

| ドライバー/チーム | 決勝順位 | ベストタイム(順位) | Point(累計) | |
| 1号車 | E.ジルテール B-Max Racing Team |
3位 | 1分34秒173( 3) | 5( 5) |
| 26号車 | 佐藤凛太郎 B-MAX ENGINEERING |
6位 | 1分34秒420( 6) | 1( 1) |
| 50号車 | 新原光太郎 B-Max Racing Team |
10位 | 1分34秒513( 8) | 0( 0) |
- 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:16度、路面温度:28度
■第2戦決勝(3月29日(日)午前9時45分~15周)
スタート直後の1コーナーで、トップを争う2台が接触。この混乱に乗じてトップに立ったジルテール選手は、安定して毎周1分34秒0から34秒3のラップタイムを刻み続け、追走するライバルとの差を保ってトップでチェッカーを受けました。展開に恵まれた面はありましたが、早くも2レース目で勝利をあげ、ポテンシャルの高さを示しました。
新原選手は、5位集団でレースを進め、最後まで前車を追い続け6位でチェッカー。初のポイントを獲得しました。佐藤選手は、ペースが上がらず徐々に順位を落とし、10位でフィニッシュしました。

| ドライバー/チーム | 決勝順位 | ベストタイム(順位) | Point(累計) | |
| 1号車 | E.ジルテール B-Max Racing Team |
優勝 | 1分34秒032( 3) | 10(15) |
| 26号車 | 佐藤凛太郎 B-MAX ENGINEERING |
10位 | 1分34秒781(10) | 0( 1) |
| 50号車 | 新原光太郎 B-Max Racing Team |
6位 | 1分34秒179( 5) | 1( 1) |
- 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:16度、路面温度:27度
■第3戦決勝(3月29日(日)午後2時35分~15周)
ジルテール選手は、スタートで順位を落とし、さらに4周目の1コーナーで前車に仕掛けてアウトにはらみ、5位までドロップ。しかし、果敢に前車にアタックをし、9周目には3位にまで順位を回復。そのままゴールし、今大会の3レースをすべて表彰台で終えました。
新原選手は、10番グリッドから1周目に6位までジャンプアップ。10周目に1つポジションを落としますが7位。佐藤選手は8位でフィニッシュしました。

| ドライバー/チーム | 決勝順位 | ベストタイム(順位) | Point(累計) | |
| 1号車 | E.ジルテール B-Max Racing Team |
3位 | 1分34秒249( 4) | 5(20) |
| 26号車 | 佐藤凛太郎 B-MAX ENGINEERING |
8位 | 1分34秒911(10) | 0( 1) |
| 50号車 | 新原光太郎 B-Max Racing Team |
7位 | 1分34秒319( 6) | 0( 1) |
- 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:20度、路面温度:37度
■1号車ドライバー エヴァン・ジルテール選手コメント
「スーパーフォーミュラ・ライツの最初の週末は、とても満足できるものになりました。3戦連続で表彰台に上がり、優勝も果たして、順調なシーズンのスタートを切ることができました。開幕大会で多くのポイントを獲得したことは、チャンピオンシップにおいて重要です。B-MaxレーシングチームやHRCとの関係も非常に良好で、感謝しています。私たちは成長を続けており、オートポリスではさらに強くなっていると思います。次の大会が待ち遠しいです」
■50号車ドライバー 新原光太郎選手コメント
「初めてのライツのレースは、良かった部分も足りなかった部分もありましたが、総じて言えば、あまりうまくはいかず悔しい週末でした。
課題は、やはり予選です。ニュータイヤのピークをうまく使いきることができず、車のポテンシャルを引き出しきれませんでした。また、予選の一発の速さはもちろんですが、そこに至るまでのフリー走行からの組み立てがまだまだ足りないと感じています。ただ、決勝中の混戦での空力変化には、うまくアジャストできていったので、そこは成長できた部分だと感じています。
次の大会で、今回の教訓を生かした良い走りができるよう、しっかりと準備して挑みたいと思います」
| ■50号車監督 武藤英紀コメント 「予選に関しては、新原選手のベストを引き出せたとは言い難い結果でした。速さは持っていますので、うまくまとめることができれば、 5番手より確実に上にいけたはずです。決勝は、混戦の中で得るものは非常に多かったようです。第1戦は、チームのミスで迷惑をかけてしまって、申し訳なかったです。第3戦のグリッドにも影響しましたし、あのミスがなければ、もっと着実にポイントは重ねられたはずです。 課題は明確ですし、スピード自体はありますので、オートポリスでは新原選手らしく、伸び伸びとやってほしいですね」 |
■26号車ドライバー 佐藤凛太郎選手コメント
「学びの多い週末でした。まず、エンジニアさんやコーチの皆さんとの週末の過ごし方は、今まで経験がなかっただけに貴重な経験でした。SFライツにおける決勝の競り合いの中での動き方、レースのまとめ方も勉強になりました。ただ、練習走行で1日目の雨から、2日目はフルドライになりましたが、その変化の中でペースを乱してしまったので、クルマも自分も、柔軟な対応力が必要と感じました。
プライベート参戦で、テスト走行の機会は少ないのですが、クルマに関してもいろいろ分かってきましたので、オートポリスまでにはうまく修正して、次はメカニックさんたちに結果で恩返しできるよう頑張ります」
| マスタークラス</td> |
■第1、2戦予選
第1戦予選は、全員が1分35秒台をマークする僅差となりましたが、最後の最後に清水選手を逆転したALEX選手がクラスポール。勢いそのままに第2戦もトップタイムをマークし、ダブルクラスポールを獲得しました。

| ドライバー/チーム | Rd.1予選タイム(順位) | Rd.2予選タイム(順位) | Point(累計) | |
| 4号車 | 今田信宏 JMS RACING TEAM |
1分35秒746(M3) | 1分35秒450(M2) | 0( 0) |
| 6号車 | KEN ALEX Buzz Racing |
1分35秒452(M1) | 1分35秒130(M1) | 2( 2) |
| 8号車 | 清水康弘 ART TASTE RACING |
1分35秒587(M2) | 1分36秒160(M4) | 0( 0) |
| 30号車 | DRAGON B-MAX ENGINEERING |
1分35秒919(M4) | 1分36秒011(M3) | 0( 0) |
■第1戦決勝(21周)
スタートでトップを守ったALEX選手を、1秒差で今田選手が追う展開が続き、DRAGON選手と清水選手はトップ2台から徐々に遅れていきました。
終盤、今田選手が差を詰めますが、「セクター3は自分の方に分があったので、ミスさえしなければ抜かれることはないと思っていました」というALEX選手が、最後は0.4秒差で逃げ切って、シーズン最初のレースを制しました。

| ドライバー/チーム | 決勝順位 | ベストタイム(順位) | Point(累計) | |
| 4号車 | 今田信宏 JMS RACING TEAM |
2位(総合12位) | 1分36秒523(M2) | 7( 7) |
| 6号車 | KEN ALEX Buzz Racing |
1位(総合11位) | 1分36秒360(M1) | 10(12) |
| 8号車 | 清水康弘 ART TASTE RACING |
4位(総合14位) | 1分36秒898(M4) | 3( 3) |
| 30号車 | DRAGON B-MAX ENGINEERING |
3位(総合13位) | 1分36秒795(M3) | 5( 5) |
■第2戦決勝(15周)
ALEX選手は好スタートを決めたものの、他車と接触し、サスペンションを傷めピットに戻ってリタイア。今田選手をDRAGON選手が僅差で追う展開となりましたが、残り1周半となったヘアピンでDRAGON選手が今田選手に接触。今田選手は車両にダメージを負いストップ。DRAGON選手がトップでチェッカーを受けました。しかし、接触のペナルティで10秒加算。二人の後方を走っていた清水選手が優勝という結果になりました。

| ドライバー/チーム | 決勝順位 | ベストタイム(順位) | Point(累計) | |
| 4号車 | 今田信宏 JMS RACING TEAM |
3位(総合14位) | 1分36秒271(M2) | 5(12) |
| 6号車 | KEN ALEX Buzz Racing |
DNF | No Time | 0(12) |
| 8号車 | 清水康弘 ART TASTE RACING |
1位(総合12位) | 1分36秒767(M3) | 10(13) |
| 30号車 | DRAGON B-MAX ENGINEERING |
2位(総合13位) | 1分36秒164(M1) | 7(12) |
■第3戦決勝(15周)
序盤トップに立ったDRAGON選手を、7周目に今田選手、ALEX選手が相次いでパス。以降は今田選手をALEX選手が追う展開となりました。しかし、ALEX選手は、9周目にスピンをして後退。今田選手が、DRAGON選手と2秒差を保ったまま、チェッカーを受け、今季1勝目を飾りました。

| ドライバー/チーム | 決勝順位 | ベストタイム(順位) | Point(累計) | |
| 4号車 | 今田信宏 JMS RACING TEAM |
1位(総合11位) | 1分36秒884(M2) | 10(22) |
| 6号車 | KEN ALEX Buzz Racing |
4位(総合14位) | 1分36秒895(M3) | 3(15) |
| 8号車 | 清水康弘 ART TASTE RACING |
3位(総合13位) | 1分37秒540(M4) | 5(18) |
| 30号車 | DRAGON B-MAX ENGINEERING |
2位(総合12位) | 1分36秒807(M1) | 7(19) |
■4号車ドライバー 今田信宏選手コメント
「今週末は最初からスピードがありましたが、予選では42歳コンビ(ALEX、清水選手)が速かったですし、DRAGON選手もセットを進めるたびに速くなって、アドバンテージがどんどんなくなっていきました。
レースも、第1戦はALEX選手を追い詰め切れませんでしたし、第2戦はトップを走りながらDRAGON選手と接触し、噛み合いませんでした。ただ、第2戦の接触は、トラックリミットを気にする余り、ペースを乱して追い上げられた結果ですので、自分で呼び込んでしまいましたね。第3戦はトラックリミットを気にせず、全力で行こうと決めたのが良かったですね。
開幕大会は、速い2名が加わって凄く楽しくレースができました。今シーズンはスポット参戦ですが、まだまだ若いジェントルマンには負けないという走りをお見せします」
■6号車ドライバー KEN ALEX選手コメント
「今週末は課題だったスタートの克服が、多少なりともできているので、そこはだいぶ成長していると感じています。接触やスピンもありましたが、最も勝つのが難しいと思っていた富士で1勝することがきましたし、次に繋がるという意味では良かったと思います。
ここからは、オートポリス、鈴鹿と続いていきますが、残るサーキットは、皆が走り込んでいる富士に比べ、僕にアドバンテージはあるように感じています。今年はチャンピオンになるのが目標ですので、残る15レースを全勝する勢いで行きたいと思います」
■8号車ドライバー 清水康弘選手コメント
「今大会は全く自分のペースを掴めないまま終わってしまいました。このシーズンオフは12月に痛めた身体が思ったように回復せず、苦しい時間を過ごしてきたので、今週末はとにかく焦らず徐々に体と気持ちを合わせていこうと考えていましたが、最後までしっくりこなかった、というのが正直なところです。4週間後には次戦がありますが、可能な限りフィジカルを整えてしっかり戦えるように準備したいと思います。
また今季は高星選手に帯同頂くことになりました。様々な角度からドライビングの指導を受けることで、さらに高い次元へのレベルアップを目指します」
■30号車ドライバー DRAGON選手コメント
「今回は4台揃いましたし、オーバーテイクもできる富士ということで楽しみにしていました。しかし、初戦にありがちな、車両のトラブルやミスも重なって、練習走行でセットアップができず、予選は一発勝負のようになってしまいました。
そこから、少しずつ改善をして、第1戦、第2戦はそれなりに納得のいく走りができましたが、ニュータイヤを温存して臨んだ最後のレースで、タイヤへの合わせ込みが十分でなく、乗りづらいクルマになってしまいました。優勝はできませんでしたが、3位、2位、2位と安定していましたので、まぁまぁの週末でした」
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