流れを掴めなかった週末、後半の巻き返しを誓う
マスタークラスはALEX選手が3連勝でポイントリーダーに
B-Max Racing Team/B-MAX ENGINEERING(チーム総代表・SFLチーム代表 組田龍司)は、5月22〜24日、鈴鹿サーキットで行われた、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第7~9戦に参戦し、第7戦ではエヴァン・ジルテール選手、新原光太郎選手が表彰台に上りましたが、残る2レースはアクシデントもあり2人はノーポイント。佐藤凛太郎選手は3レースとも安定した走りで入賞を果たしました。
マスタークラスは、KEN ALEX選手が3戦全勝を果たしポイントリーダーに立ちました。
■第7、8戦予選(5月23日(金)午後5時20分〜50分)
今大会は、併催のスーパーフォーミュラ(SF)が2レース行われるため、金曜日の夕方に予選が行われるというイレギュラーなスケジュールになりました。
事前に行われた練習走行では、新原選手、ジルテール選手ともに好位置をキープして、良い流れで予選に臨みましたが、SFの走行後、コースコンディションが変化するなかで予選が行われたことで、これに上手く合わせられるかがポイントとなりました。
新原選手は計測3〜4周目にアタックをかけ、第7戦3位、第8戦2位のタイムをマークして、まずまずの結果でしたが、ジルテール選手は4位、6位、佐藤選手は9位、7位と、望んだグリッドは得られませんでした。

| ドライバー/チーム | Rd.7予選タイム(順位) | Rd.8予選タイム(順位) | Point(累計) | |
| 1号車 | E.ジルテール B-Max Racing Team |
1分50秒837( 4) | 1分50秒919( 6) | 0(45) |
| 26号車 | 佐藤凛太郎 B-MAX ENGINEERING |
1分51秒581( 9) | 1分51秒417( 7) | 0( 7) |
| 50号車 | 新原光太郎 B-Max Racing Team |
1分50秒728( 3) | 1分50秒674( 2) | 0(22) |
- 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:22度、路面温度:34度
■第7戦決勝(5月24日(土)午前10時40分~16周)
スタートで、ジルテール選手が出遅れますが、すぐに順位を戻して新原選手と3位争いを繰り広げながら前を追いました。6周目にジルテールが前に出て、10周目には揃って2、3位に順位を上げました。ただ、競り合う間にトップの梅垣選手は逃げてしまい、3秒のリードを築かれてしまいました。
11周目にセーフティカー(SC)が入ったことで、逆転のチャンスが訪れますが、リスタートでも梅垣選手に迫ることはできず、そのままフィニッシュを迎えました。佐藤選手は、終盤順位を上げ、上位のペナルティもあって5位でポイントを獲得しました。

| ドライバー/チーム | 決勝順位 | ベストタイム(順位) | Point(累計) | |
| 1号車 | E.ジルテール B-Max Racing Team |
2位 | 1分53秒350( 1) | 7(52) |
| 26号車 | 佐藤凛太郎 B-MAX ENGINEERING |
5位 | 1分54秒316( 7) | 2( 9) |
| 50号車 | 新原光太郎 B-Max Racing Team |
3位 | 1分53秒786( 4) | 5(27) |
- 天候:曇り、コース:ドライ、気温:19度、路面温度:22度
■第8戦決勝(5月24日(日)午前8時20分~12周)
夜半の雨は上がり、ドライコンディションでスタートを迎えました。
2番グリッドスタートの新原選手は、序盤はトップの梅垣選手を追っていましたが、少しずつ引き離されると、5周目以降は急激にペースダウン。徐々に順位を下げてしまいました。ジルテール選手は、ペースが上がらないながらも、終盤までポイント圏内をキープしていましたが、最終ラップに2台に抜かれ、新原選手とともにノーポイントに終わりました。
佐藤選手はペースも良く、2周目に6位、7周目に5位、8周目には上位車の脱落で3位にまで上がり、初表彰台が見えていましたが、11周目に追い上げてきたブルツ選手に抜かれて悔しい4位でチェッカーを受けました。

| ドライバー/チーム | 決勝順位 | ベストタイム(順位) | Point(累計) | |
| 1号車 | E.ジルテール B-Max Racing Team |
7位 | 1分54秒067( 7) | 0(52) |
| 26号車 | 佐藤凛太郎 B-MAX ENGINEERING |
4位 | 1分53秒572( 2) | 3(12) |
| 50号車 | 新原光太郎 B-Max Racing Team |
8位 | 1分53秒573( 3) | 0(27) |
- 天候:曇り、コース:ドライ、気温:22度、路面温度:25度
■第9戦決勝(5月24日(日)午後1時00分~12周)
スタートで、3番グリッドの新原選手がジルテール選手の前へ出て、2位争いを繰り広げますが、2周目のシケインで2人が競り合う間に後続が追いつき、3周目の1コーナー進入では4台が並走。ここでジルテール選手と新原選手が接触し、外側にいた卜部選手も巻き込んでアウト側バリアに激しくクラッシュしてしまいました。幸いドライバーに怪我はありませんでしたが、このアクシデントで、SCが導入され、7周目にリスタートしました。
5番グリッドスタートの凛太郎選手は、このレースにニュータイヤを投入して表彰台を狙いましたが、序盤は思うようにペースが上げられずSCランまでに7位に後退。リスタート後は前を行くブルツ選手に迫りましたが、順位を上げることは叶わず5位でフィニッシュしました。

| ドライバー/チーム | 決勝順位 | ベストタイム(順位) | Point(累計) | |
| 1号車 | E.ジルテール B-Max Racing Team |
DNF | 1分55秒282(11) | 0(52) |
| 26号車 | 佐藤凛太郎 B-MAX ENGINEERING |
5位 | 1分53秒690( 3) | 2(14) |
| 50号車 | 新原光太郎 B-Max Racing Team |
DNF | 1分55秒815(12) | 0(27) |
- 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:24度、路面温度:39度
■1号車ドライバー エヴァン・ジルテール選手コメント
「土曜日のレース1では表彰台に上ることができましたが、日曜日は2レースともにノーポイントで終わってしまい、良い週末とはいえませんでした。特に、レース3では、優勝できるペースはありましたが、バリアにクラッシュしてレースを終えることになってしまい、本当に残念です。でもレースとはそういうものですし、勝つこともあれば負けることもあります。まだ、選手権は半分を終えたばかりです。僕を支援してくれる多くの方々のためにも、岡山ではさらに強くなって戻ってきます」
■50号車ドライバー 新原光太郎選手コメント
「金曜日の練習から予選までは、これまで学んできたことをしっかり活かすことができたという手応えがありました。ただ、土曜日の決勝では、チームメイトのエヴァン選手と比べて、レースペースが足りないという課題が残りました。それでも、これまでの自分自身と比較すれば、少しずつ良くなっていますし、成長も実感できました。日曜日のレースは正直うまく噛み合わなくて、結果には繋げられませんでしたが、セットアップやドライビング面で、まだ改善できる余地があったと感じています。
最近は、予選で一発の速さを絞り出す力がだんだん上がってきているので、次の岡山ではその強みを残しつつ、今週感じたレースペースやバトルの巧さといった課題を克服し、優勝できるように頑張ります」
| ■50号車監督 武藤英紀コメント 「今大会は、トムスさんに比べて、予選も決勝もペースが足りなかったですね。その状況で、予選に関しては、新原選手がチームの持っているものを100パーセント近く引き出してくれました。決勝はタイヤのデグラデーションもあって、ペースが維持できなかったり、バトルでの弱さも垣間見えたりしたので、その辺りは課題と思っています。 タイヤに関しては、去年までとは全然違う性格をしていて、皆同じように苦労していると思うのですが、その度合いはチームによって違っているように見えました。今後も同じタイヤを使っていくわけですから、うまく合わせ込むことが必要になってくると思います。最後のクラッシュに関しては、ペナルティも課されませんでしたし、競り合いのなかで起きた、避けがたいアクシデントだったととらえています」 |
■26号車ドライバー 佐藤凛太郎選手コメント
「今大会は、予選でタイムを出せなかったことが悔しいです。決勝に関しては、第8戦はユーズドタイヤにしては凄くペースも良かったですし、力は尽くせたと思っています。ただ、第9戦はニュータイヤを投入したにもかかわらず、厳しいレースになりました。
SFライツは、パワーもありますし、車がしっかり決まっていないと勝てないレベルに皆が達しているので、難しいですが良い勉強になります。セッティングやダウンフォースのある車の走らせ方など、学ぶべきことがたくさんあります。チャンスをくださったチーム、そしてサポートしてくださったスポンサーの皆さんには本当に感謝しています。ここで学んだことを他でも活かしていきたいです」
| マスタークラス |
■第7、8戦予選
清水選手が得意とする鈴鹿で集中した走りを見せ、第7戦、第8戦ともに1分53秒台半ばのタイムをマーク。それぞれ2位となったDRAGON選手、ALEX選手をコンマ7〜8秒引き離すという大差でクラスポールを獲得しました。清水、DRAGON選手が計測4周目にベストをマークしたのに対し、練習走行でクラッシュしてしまったALEX選手は、リズムを取り戻そうと、ウォームアップを1周多く取って、計測5周目にアタックをかけましたが、清水選手に迫ることはできませんでした。

| ドライバー/チーム | Rd.7予選タイム(順位) | Rd.8予選タイム(順位) | Point(累計) | |
| 6号車 | KEN ALEX Buzz Racing |
1分55秒005(M3) | 1分54秒536(M2) | 0(34) |
| 8号車 | 清水康弘 ART TASTE RACING |
1分53秒559(M1) | 1分53秒690(M1) | 2(48) |
| 30号車 | DRAGON B-MAX ENGINEERING |
1分54秒289(M2) | 1分54秒596(M3) | 0(40) |
■第7戦決勝(16周)
グリッド順に、清水、DRAGON、ALEX選手の順でレースがはじまりますが、3周目のシケインで清水選手とDRAGON選手が交錯、接触し、清水選手はスピン。すぐにコース復帰したものの3位に後退してしまいました。トップに立ったDRAGON選手でしたが、終盤のSCラン中にタイヤトラブルが出てしまい急激にペースダウン。ALEX選手、清水選手、DRAGON選手の順でチェッカーとなりました。

| ドライバー/チーム | 決勝順位 | ベストタイム(順位) | Point(累計) | |
| 6号車 | KEN ALEX Buzz Racing |
1位(総合 9位) | 1分56秒980(M3) | 10(44) |
| 8号車 | 清水康弘 ART TASTE RACING |
2位(総合10位) | 1分56秒793(M2) | 7(55) |
| 30号車 | DRAGON B-MAX ENGINEERING |
3位(総合12位) | 1分56秒701(M1) | 5(45) |
■第8戦決勝(12周)
スタートでDRAGON選手がエンジンストール。ALEX選手が逃げ、清水選手が追う展開となりました。1分56秒台でトップを快走するALEX選手に対し、清水選手は1分58秒台とペースが上がらず、両者の差は周回毎に開いていきました。大きく遅れたDRAGON選手も1分56秒台で追い上げ、徐々に清水選手とのギャップを削り取っていきました。
快調なペースで独走に持ち込んだALEX選手が、今大会2勝目を飾り、最終ラップに清水選手を逆転したDRAGON選手が2位でフィニッシュしました。

| ドライバー/チーム | 決勝順位 | ベストタイム(順位) | Point(累計) | |
| 6号車 | KEN ALEX Buzz Racing |
1位(総合11位) | 1分56秒313(M2) | 10(54) |
| 8号車 | 清水康弘 ART TASTE RACING |
3位(総合13位) | 1分57秒061(M3) | 5(60) |
| 30号車 | DRAGON B-MAX ENGINEERING |
2位(総合12位) | 1分56秒039(M1) | 7(52) |
■第9戦決勝(12周)
清水選手は体調不良で出走を取りやめ、ALEX選手とDRAGON選手の一騎討ちになりました。
序盤、上位のアクシデントでSCランとなり、6周のスプリントとなったレースは、このレースにニュータイヤを投入したALEX選手に、DRAGON選手が食い下がる展開が続きました。両者の差は1秒前後で推移しますが、タイヤのマージンを活かしたALEX選手が、安定したペースで逃げ切って、今大会3連勝のチェッカーを受けました。
この結果、ALEX選手が、清水選手を逆転してランキングでトップに立ち、清水選手、DRAGON選手が僅差で続くこととなりました。

| ドライバー/チーム | 決勝順位 | ベストタイム(順位) | Point(累計) | |
| 6号車 | KEN ALEX Buzz Racing |
1位(総合8位) | 1分56秒186(M1) | 10(64) |
| 8号車 | 清水康弘 ART TASTE RACING |
出走せず | – | 0(60) |
| 30号車 | DRAGON B-MAX ENGINEERING |
2位(総合9位) | 1分56秒468(M2) | 7(59) |
■6号車ドライバー KEN ALEX選手コメント
「金曜日のテストセッションでクラッシュしてしまい、最初は本当にテンポが悪かったのですが、その流れを変えたのが予選2本目のチャレンジでした。予選1本目にトップと1.5秒ほど差があって、このままでは勝てないと思い、新しいセッティングを試したところ、上手くはまりました。これが巻き返しの大きなきっかけになったと感じています。そして、1レース目をラッキーな形で勝てたことで、リズムを取り戻すことができたように思います。
3連勝でポイントランキングは1位になりましたが、今田選手も出ていませんし、第9戦は清水選手が欠場というなかでの結果なので、手放しでは喜べません。でも、目標である、参戦初年度チャンピオンを目指して、引き続きがんばります」
■8号車ドライバー 清水康弘選手コメント
「このレースウィークは自身の体調が突発的に悪化していまい、得意の鈴鹿でしたが残念な週末になりました。それでも予選は集中して本当に気力だけでタイムを出したのですが、第7戦は序盤で接触もあり、その後のタイヤが苦しくなった状況にも全く対応できず、レースになりませんでした。第8戦も1周目からドライビングミスを何度も繰り返してどんどんペースダウンしていってしまいました。第9戦はチャンピオンシップを考えると3位でも完走してポイントを積み上げたかったのですが、自ら欠場する判断をしました」
■30号車ドライバー DRAGON選手コメント
「今週末は、速さはありましたが、ツキがありませんでした。特に、第1レースはほぼ勝ちを手中に収めながら、セーフティカーが入ったことでタイヤにグレーニング(ささくれ摩耗)がひどく出たので、安全を優先して最後はペースを落としました。第2レースは、自分のミスですが、シグナルのブラックアウトまでのタイミングが長く感じ、焦ってエンストしてしまいました。
第3レースは、ニュータイヤを履いたALEX選手が相手でしたから、厳しい勝負でした。セクター1と2は自分の方が速かったですが、スプーンカーブで全く追いつけず、ストレートでもALEX選手はダウンフォースを削っていて速かったです。今週末のALEX選手は素晴らしかったですね。完敗です。」
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