予選で存在感を示すも、決勝ではポイント獲得ならず
San-Ei Gen with B-Max(チーム代表 組田龍司)は、5月23~24日、鈴鹿サーキットで行われた、全日本スーパーフォーミュラ選手権第4、5戦に参戦し、野村勇斗選手が、第4戦の予選で自己最高となる3位、第5 戦でも4位と、両レースで開幕戦以来の2列目グリッドを獲得し、ルーキーながら存在感を示しました。
しかしながら、第4戦決勝は、レース後半の降雨やタイヤ交換におけるタイムロスで、第5戦決勝はペース不足でノーポイントに終わり、課題を残して鈴鹿大会を終えました。
■第4戦予選(5月23日(土)午前9時15分〜10時00分)
金曜日に行われたフリー走行で、野村選手は5位につけ、チームも期待を持ってコースに送り出しました。しかし、Q1ではクルマのセットがコンディションに合わずに苦戦。終了時には7番手でしたが、上位選手に走路外走行があり、繰り上がって6位。薄氷を踏む思いでQ2進出を果たしました。
セットを修正して臨んだQ2では、本来の速さを取り戻し、チーム無限の2台に次ぐ3位。自己最高グリッドと予選ポイントを得て、午後の決勝を迎えることになりました。

| ドライバー | セッション | タイム(順位) | Point(累計) | ||
| 50号車 | 野村勇斗 | 予選 | Q1 | 1分38秒424( 6) | 1( 3) |
| Q2 | 1分37秒600( 3) | ||||
| 総合順位 | 3位 | ||||
- 天候:曇り、コース:ドライ、気温:20度、路面温度:22度
■第4戦決勝(5月23日(土)午後2時45分~31周)
スタートでホイールスピンをしてしまい、大きく順位を落としてしまった野村選手ですが、10周過ぎから怒涛の追い上げを見せ、トップを上回るペースで前車をオーバーテイクし、見せ場を作りました。しかし、17周目のタイヤ交換で痛恨のタイムロス。さらに、その後起きたアクシデントによるセーフティカー(SC)ラン中に雨が降り出したため、24周目に上位グループとともに再びピットに入り、レインタイヤに交換しました。
ところが、このSCランの間に雨は止み、ステイアウトの判断をしてドライタイヤで走り続けた選手が上位でフィニッシュ。野村選手は15位でレースを終えました。

| ドライバー | セッション | 順位/タイム(順位) | Point(累計) | ||
| 50号車 | 野村勇斗 | 決勝 | 順位 | 15位 | 0( 3) |
| ベストタイム | 1分40秒732( 8) | ||||
- 天候:曇り/雨、コース:ドライ/ウェット、気温:21度、路面温度:25度
■第5戦予選(5月24日(日)午前10時25分〜11時10分)
昨日の予選より気温、路面温度が上がるなか、Q1Bグループに出走した野村選手は、1分37秒台に入れ、4位で順当にQ2に進出しました。Q2では全体的にタイムが伸び悩み、走路外走行でベストタイムを抹消される選手が続出しますが、野村選手は冷静に攻め、福住、岩佐、牧野選手に次ぐ4番手タイムをマーク。2列目グリッドを手に入れました。
ここまで5戦中4戦でQ2進出。内3戦は2列目と、予選では好結果を残しています。

| ドライバー | セッション | タイム(順位) | Point(累計) | ||
| 50号車 | 野村勇斗 | 予選 | Q1 | 1分37秒724( 4) | 0( 3) |
| Q2 | 1分38秒047( 4) | ||||
| 総合順位 | 4位 | ||||
- 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:24度、路面温度:33度
■第5戦決勝(5月24日(日)午後2時45分~31周)
オープニングラップで1つポジションを落として戻ってきた野村選手は、ペースが上がらず、徐々にポジションを下げてしまいました。9周終了時にタイヤ交換をしてコースに復帰しますが、グリップ不足は改善されずに、その後も苦しい走行を強いられました。
それでも、レース中盤は、上位陣に遜色ない1分41秒台前半のタイムを刻み、ポイント圏内を走行していました。しかし、終盤はタイヤが厳しくなりペースダウン。順位を落として13位でフィニッシュしました。

| ドライバー | セッション | 順位/タイム(順位) | Point(累計) | ||
| 50号車 | 野村勇斗 | 決勝 | 順位 | 13位 | 0( 3) |
| ベストタイム | 1分40秒869(15) | ||||
- 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:25度、路面温度:40度
■チーム監督 武藤英紀コメント
「今大会の野村選手のパフォーマンスは、非常に満足のいくものでした。チームの作業に関しても、第4戦はミスがありましたが、それを踏まえた第5戦では、きちんとリカバリーし、メカニックの動きは非常に安定していました。この点では次のステップに進めたと感じています。
ただ、第5戦はクルマのベースが今ひとつでした。昨日はペースが良かったもののピット作業でロス、今日は作業にミスはなくペースが苦しいという感じで、上手く噛み合いませんでした。この状況を改善して、常に良い部分を組み合わせられるよう、次戦に向け準備していきます。
予選はかなり自信を持って臨めるようになってきましたので、あとは決勝のペースを安定して速くできれば、おのずと結果もついてくると思います。引き続き、応援よろしくお願いします」
■アドバイザー 大津弘樹コメント
「予選は、2レースともすごく良かったですね。第4戦の決勝は、ペースが良かったものの天候に翻弄されて、うまく噛み合いませんでした。でも、ポテンシャルは十分ありましたので、第5戦はかなりいけるのではと期待していました。しかし、コンディションの変化に、トップグループはいつも通り上手く合わせてきましたが、我々は合わせきれませんでした。
悔しい結果でしたが、今回の経験を経て、次のステージに進むことができます。富士のテストでは、今回我々に足りなかった部分を改善するために、色々と試したいと思います。やはりロングが強くならないとレースは戦えませんので、異なるコンディションでも安定してペースを維持できるよう、引き続き取り組んでいきたいと思います」
■チーフエンジニア 今関佳斗コメント
「第4戦のQ1ではセットを合わせきれなかったものの、野村選手に助けられてQ2に進むことができました。第5戦の予選も、上位の走路外走行があっての4位ですので、このあたりが今の実力かなとは感じています。ただ、今回の鈴鹿で、上位で戦えるクルマを作ることができているという自信はつきました。
決勝に関しては、コンディションの変化に対してアジャストする引き出しが、まだ不十分なのが現状です。今シーズンから新体制になりましたが、ここまで雨やトラブルなどで、普通にレースをするのは今回が初めてのようなものですし、それを何十回と経験してきたチームと渡り合うのはそう簡単なことではありません。
普通にレースをして、ペースが上がらず打ちのめされたのには、正直ショックを受けていますし、ドライバーにも申し訳ない気持ちです。次のテストに向けて、しっかりとアイテムを考えて挽回したいと思います」
■ドライバー 野村勇斗 選手コメント
「第4戦はペースが良かったので、第5戦も同じようにいきたかったのですが、コンディションの変化に合わせきれませんでした。バランスがそこまで崩れたわけではないのですが、全体的にピーキーな感じで、コーナリング中のグリップが安定していませんでした。
ただ、週末を通してみると、2月のテストから一発の速さは安定していますし、今回も予選でのポテンシャルはすごく感じられたので、細かいところを詰めれば、予選はもっといけそうな気がします。ドライビング的にもまだいける部分があります。
第4戦で出遅れたスタートも、第5戦は改善できましたし、決勝のペースが安定すれば、必ず上位でフィニッシュできると思います」
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