B-Max Racing ストーリー第14話

B-Max Story 第2章 (2021-)

HRCとの提携

ドライバー育成をB-Maxに担わせてほしいという組田の提案は、2020年、2021年のSFライツの実績から、かなり説得力を持つことになり、HRCの担当部長もその考えに同調した。しかし、これまでの経緯もあり、事はそう簡単には進まなかった。

紆余曲折の末、2022、2023年の2シーズンは、試用期間ともいえる参戦になった。ここでB-Maxからエントリーした木村偉織が、初年度は3位、2年目は見事チャンピオンを獲得。そして、結果だけでなく、B-Maxの育成に対する考え方や方法が、HRCの考えと一致したことで、晴れて2024年から、SFライツにおいて、正式にHRCの育成プログラムの一端を担うことになったのである。

そこからの2年間、2024年は小出峻が、2025年は野村勇斗が、ドライバーズチャンピオンを獲得し、トヨタの育成を担う名門チーム・トムスを抑えて3年連続でタイトルを守り続けている。

FIA-F4を含めた一貫体制へ

SFライツでホンダの育成プログラムを担うことになったB-Maxは、その下位に位置するFIA-F4においても、提携の提案をする。これまでの育成のプログラムを見直して、ドライバーのフィジカル面や基礎的な知識をしっかりと習得できるようにしてはどうか、B-Maxはこれまでこういうメニューで育成をしてきました、という、かなり具体的な提案だった。
折しも、F4車両が童夢製のF110から東レ・カーボンマジック製のMCS4-24に変わることもあり、体制を見直すには良いタイミングだった。

交渉はスムーズに進み、2024年シーズンから、HFDP with B-Max Racing Teamとして2台体制で参戦することがシーズン半ばには決まり、2023年の後半は準備に追われた。

明けた2024年、ニューマシンとなったことで、各チーム横並びで幕を開けたシーズンは、終わってみれば、HFDP with B-Maxの野村勇斗と洞地遼大が3位以下を引き離してワンツーでシーズンを終えた。提携初年度から最高のスタートを切ることになり、組田はほっと胸を撫で下ろした。

このFIA-F4のHFDP with B-Max一期生で、生え抜きともいえる野村は、2024年にFIA-F4を制すると、2025年にはルーキーながらSFライツで18戦12勝という圧倒的な強さでチャンピオンに輝き、2026年はSFへと一気に階段を駆け上がったのである。

(15)に続く

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