2026 SFL第4-6戦オートポリス(4/25-26)レポート

Super Formula Lights

ジルテール選手2勝、新原選手1勝で全レースを制する
マスタークラスは清水選手が2勝を挙げポイントリーダーに

B-Max Racing Team/B-MAX ENGINEERING(チーム総代表・SFLチーム代表 組田龍司)は、4月25〜26日、オートポリスで行われた、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第4~6戦に参戦し、第4戦は新原光太郎選手がポール・トゥ・ウィンで初優勝、ウェットコンディションとなった第5、6戦ではエヴァン・ジルテール選手が他を圧倒する走りで連勝を飾り、チームとして3戦すべてを制しました。
マスタークラスは、清水選手が2勝を挙げてポイントリーダーに立ち、不運続きだったDRAGON選手が第5戦で今季初優勝を飾りました。

■第4、5戦予選(4月25日(土)午前11時25分〜55分)
木曜日、雨の練習走行でクラッシュし、十分な走行ができないまま予選に臨んだ新原選手でしたが、そのハンデを微塵も感じさせない走りで第4戦において自身初となるポールポジションを獲得。勢いそのままに臨んだ第5戦では、2位を0.4秒も引き離すタイムで、ダブルポールを獲得。徹夜で修復作業を行ったメカニックに結果で報い、「チームのおかげです。感謝しかありません」。
第6戦のグリッドにも影響する第4戦では、ジルテール選手、佐藤選手も2番、3番グリッドを獲得し、B-Max勢が上位を独占しました。

ドライバー/チーム Rd.4予選タイム(順位) Rd.5予選タイム(順位) Point(累計)
1号車 E.ジルテール
B-Max Racing Team
1分37秒554( 2) 1分37秒487( 3) 0(20)
26号車 佐藤凛太郎
B-MAX ENGINEERING
1分37秒280( 3) 1分37秒756( 6) 0( 1)
50号車 新原光太郎
B-Max Racing Team
1分37秒609( 1) 1分36秒889( 1) 2( 3)
  • 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:20度、路面温度:30度

■第4戦決勝(4月25日(土)午後4時5分~21周)
ポールポジションの新原選手は好スタートを決めますが、ジルテール選手、佐藤選手はやや出遅れ、4番グリッドの三井選手に先行を許してしまいました。新原選手は、序盤に三井選手との差を2秒まで開くと、その後はペースをコントロールする冷静さを見せ、危なげなく21周を走り切り、SFライツ初優勝のチェッカーを受けました。ポール・トゥ・ウィンに加え、ファステストラップもマークする完璧なレースでした。
ジルテール選手は、三井選手を追い続けましたが、チャンスを見出すことはできずに3位。佐藤選手は、後続に迫られましたが抑え切って4位でフィニッシュしました。

ドライバー/チーム 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
1号車 E.ジルテール
B-Max Racing Team
 3位 1分39秒581( 3) 5(25)
26号車 佐藤凛太郎
B-MAX ENGINEERING
 4位 1分39秒747( 4) 3( 4)
50号車 新原光太郎
B-Max Racing Team
優勝 1分38秒965( 1) 10(13)
  • 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:16度、路面温度:28度

■第5戦決勝(4月26日(日)午前8時40分~14周)
朝から降り続いていた雨は止んだもののコンディションはウェット。好スタートでトップ新原選手の背後につけたジルテール選手は、4周目に新原選手の攻略に成功すると、得意のウェットコンディションで快走し、後続とのギャップを築いていきました。ジルテール選手は、レース終盤のセーフティカーランからのリスタートも決め、今季2勝目を飾りました。
新原選手は、ウェットのセットが合わずに徐々に後退。苦しいレースとなりましたが、5位で貴重なポイントを獲得しました。佐藤選手は、1周目に5位にポジションを上げ、9周目に新原選手の前に出て4位でフィニッシュしました。

ドライバー/チーム 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
1号車 E.ジルテール
B-Max Racing Team
優勝 1分51秒120( 1) 10(35)
26号車 佐藤凛太郎
B-MAX ENGINEERING
4位 1分52秒127( 4) 3( 7)
50号車 新原光太郎
B-Max Racing Team
5位 1分52秒207( 5) 2(15)
  • 天候:曇り、コース:ウェット、気温:13度、路面温度:14度

■第6戦決勝(4月26日(日)午後0時15分~14周)
弱い雨が断続的に降り、コースはハーフウェットでしたが、B-Max勢をはじめ、ほとんどの車両はスリックタイヤを選択しました。ポールスタートの新原選手は好スタートでトップを守りますが、3番グリッドのジルテール選手はやや出遅れ、佐藤選手が先行しました。激しく3位を争う佐藤選手とジルテール選手は2周目に接触。佐藤選手は横転してクラッシュしてしまいました。
このアクシデントでレースは中断となりますが、この間に雨が降り出し、全車グリッドでレインタイヤに交換しました。ローリングスタートで6周目にレースが再開されると、雨を得意とするジルテール選手は、その周に三井選手を、さらに9周目にはトップの新原選手をかわすと、差を開いて、今季3勝目のチェッカーを受けました。新原選手は2位を守ってB-Maxがワンツーフィニッシュを果たしました。佐藤選手は激しいクラッシュながら怪我がなかったのは幸いでした。

ドライバー/チーム 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
01号車 E.ジルテール
B-Max Racing Team
優勝 1分49秒627( 3) 10(45)
26号車 佐藤凛太郎
B-MAX ENGINEERING
DNF No Time 0( 7)
50号車 新原光太郎
B-Max Racing Team
2位 1分48秒289( 1) 7(22)
  • 天候:雨、コース:ウェット、気温:13度、路面温度:15度

■1号車ドライバー エヴァン・ジルテール選手コメント
「オートポリスでの週末は本当に充実していました。残念ながら、第1レースではスタートで出遅れ優勝を逃してしまいましたが、週末を通して3戦ともに優勝できるスピードがありました。結果として、優勝2回と3位と、すべてのレースで表彰台という素晴らしい結果を得ることができました。B-Max、ART、HRC、そして私を支えてくれたすべての方々の、手厚いサポートに心から感謝します」

■50号車ドライバー 新原光太郎選手コメント
「今大会は、木曜日にヘビーウェットの中クラッシュし、修理に時間がかかってしまったため、木曜午後、金曜午前と走行をキャンセルしました。攻めるタイミングを間違えたというのが、一番の反省点です。時間をかけて丁寧に修理してくださったメカの方々には感謝しかありません。
自分のミスで走行時間を削ってしまったものの、予選では自分のドライビングの限界まで引き出せて自信になりましたし、初優勝もすることができたので、良いこともありました。
その勢いで臨んだ日曜日でしたが、レインコンディションで速さを発揮できず、良い締めくくりとは言えない週末でした。良かった部分、悪かった部分、両方をしっかり振り返って、次の鈴鹿に向けてチームと一緒に準備したいと思います」

■50号車監督 武藤英紀コメント
「木曜日にクラッシュで始まるという波乱のスタートでしたが、雨の中でも最初からアグレッシブに攻める姿勢が見えたので、もちろんクラッシュは良くありませんが、何かきっかけを掴むためのステップだったと思っています。
十分な走行ができずに迎えた予選でしたが、本人も乗れていましたし、クルマのバランスも非常に良かったですね。不眠不休で修復してくれたメカニックの頑張りに応える、最高の結果を出せたことで、チームの絆が強くなったと感じています。雨の走行に課題は残りましたが、一歩一歩、着実に前進していますので、次の鈴鹿では、さらに良いレースをお見せできるようにしたいと思います」

■26号車ドライバー 佐藤凛太郎選手コメント
「今週は、練習走行から雨、晴れ、ダンプと、掴みづらいコンディションで、クルマを合わせることが非常に難しかったです。そんな状況のなか、予選1回目は3番手、 2回目は合わせきれずに6番手でしたが、少しずつ結果は出ていますし、クルマの特性も見えてきています。まだ課題はありますが、全体を通して富士よりは確実に良くなっていると感じています。表彰台に届かなかったのは悔しいですが、自分で何が足りなかったのかを考え、次の鈴鹿に挑みたいと思います。
このような機会を与えてくださった組田総代表、チームの皆さん、支えてくれたスポンサーの方々には、本当に感謝しています」

マスタークラス

■第4、5戦予選
第4戦は、僅差の争いとなりましたが、DRAGON選手が三つ巴の戦いを制して、今季初のクラスポールの座を射止めました。第5戦は、ディフェンディングチャンピオンの清水康弘選手が2周連続アタックの1周目に、1分40秒057を叩き出して今季初のクラスポール。開幕大会ダブルポールのKEN ALEX選手は、クールダウンラップを挟んで逆転を狙いましたが、届きませんでした。

ドライバー/チーム Rd.4予選タイム(順位) Rd.5予選タイム(順位) Point(累計)
6号車 KEN ALEX
Buzz Racing
1分41秒430(M3) 1分40秒923(M2) 0(15)
8号車 清水康弘
ART TASTE RACING
1分40秒795(M2) 1分40秒057(M1) 1(19)
30号車 DRAGON
B-MAX ENGINEERING
1分40秒561(M1) 1分41秒407(M3) 1(20)

■第4戦決勝(21周)
クラスポールからスタートしたDRAGON選手が、後方の清水、ALEX選手の競り合いを尻目に快調なペースで周回を重ね、7周目までに3秒のマージンを築くと、後続とのギャップを見てペースを調整する余裕を見せました。
レースは完全にDRAGON選手のものでしたが、最終ラップに燃料系のトラブルでストップ。清水選手が、今季2勝目となるチェッカーを受けました。

ドライバー/チーム 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
6号車 KEN ALEX
Buzz Racing
2位(総合12位) 1分42秒962(M2) 7(22)
8号車 清水康弘
ART TASTE RACING
1位(総合11位) 1分43秒040(M3) 10(29)
30号車 DRAGON
B-MAX ENGINEERING
3位(総合13位) 1分42秒555(M1) 5(25)

■第5戦決勝(14周)
スタート前、入念にウェットでのスタート練習をしたDRAGON選手が、抜群の蹴り出しを見せてトップを奪うと、1分55秒台前半のタイムを刻んで清水選手を引き離していきました。10周目から12周目まで続いたセーフティカーランでその差はリセットされましたが、リスタートも決めて今季初のクラスウィンを飾りました。清水選手、ALEX選手は2〜3秒の間隔を保ったままレースを進めチェッカーを受けました。

ドライバー/チーム 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
6号車 KEN ALEX
Buzz Racing
3位(総合12位) 1分55秒271(M3) 5(27)
8号車 清水康弘
ART TASTE RACING
2位(総合11位) 1分55秒037(M2) 7(36)
30号車 DRAGON
B-MAX ENGINEERING
1位(総合10位) 1分54秒811(M1) 10(35)

■第6戦決勝(14周)
スタート時には路面も乾きつつあったため、ほとんどの車両がスリックタイヤを選択しましたが、DRAGON選手とALEX選手は、雨が降ると読んでレインタイヤを装着してスタートを迎えました。スタートでは清水選手がトップを守りましたが、スタート後に雨が降り始め、レインタイヤが有利な状況になっていきました。ところが、上位でクラッシュがあり、レースは中断。レインタイヤへの変更が認められ、DRAGON選手らの予測は当たったものの、結果には結びつきませんでした。
レース中断を挟んだ再スタート後も清水選手、DRAGON選手、ALEX選手の順でレースは進みますが、13周目にDRAGON選手が縁石に乗ってコントロールを失いクラッシュ。セーフティカー先導のままゴールを迎え、清水選手が今季3勝目を飾りました。

ドライバー/チーム 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
6号車 KEN ALEX
Buzz Racing
2位(総合 8位) 1分56秒086(M3) 7(34)
8号車 清水康弘
ART TASTE RACING
1位(総合 9位) 1分53秒747(M1) 10(46)
30号車 DRAGON
B-MAX ENGINEERING
3位(総合12位) 1分55秒193(M2) 5(40)

■6号車ドライバー KEN ALEX選手コメント
「今週末は、雨の練習走行から始まり、コンディションが目まぐるしく変わったこともあって、テンポが掴めませんでした。自分でもずっと攻めきれていないと感じていて、いろいろ探りながら走っていましたが、もやもやした中途半端な感じを拭いきれないまま終わってしまったという感じです。今回は収穫もほとんどありませんでしたが、一度リセットして次の鈴鹿で必ず巻き返します」

■8号車ドライバー 清水康弘選手コメント
「今年もオートポリスは週末を通じて天気と路面状況が刻々と移り変わる状況でしたが、まずまずの結果で終えることが出来ました。チームで色々試行錯誤しながらメニューを進めていく中でマシンバランスも良くなってきましたし、何より前回課題だったフィジカル面が今回はかなり改善されて、それが結果にも結びついたように思います。ここから調子をどんどん上げていきたいです。次大会は大好きな鈴鹿なので、楽しみながら走れるように準備します」

■30号車ドライバー DRAGON選手コメント
「今回は、持ち込みのセットが良く、週末を通してスピードがありました。実は、今シーズンはエンジニアを兼務する二刀流で戦っていて、これが意外に上手くいっています。ただ、第5戦の予選ではダブルポールを狙って変更したセットが裏目に出てしまいました。
それでも、第4戦は最終ラップに燃料系のトラブルが出るまで独走していましたし、第5戦は予選の失敗をスタートで挽回して、独走で勝つことができました。第6戦も、赤旗でリセットされてしまいましたが、レインタイヤの選択も的中して、3連勝の可能性も十分あったと思います。スピードがあったものの勝ちには恵まれませんでしたが、まだまだ、マスタークラスの若手二人と十分戦える手応えを感じた大会でした」

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