FIA-F4第3,4戦鈴鹿(6/1-2) HFDP with B-Maxレポート

FIA-F4

野村選手が2連勝でポイントリーダーに
洞地選手も連続表彰台を獲得

HFDP with B-Max Racing Team(チーム代表 宮田雅史)は、6月1〜2日に鈴鹿サーキットで行われたFIA-F4選手権(チャンピオンクラス)第3、4戦に参戦し、野村勇斗選手が2連続ポール・トゥ・ウィンを飾りました。洞地遼大選手も2、3位に入り、二人揃って2レースとも表彰台に上りました。野村選手は今大会を終えポイントリーダーに躍り出ました。
前大会で頻発したエンジントラブルは、振動によるイグニッションハーネスの断線が原因と判明し、大会前に全車に対策が施されました。野村、洞地両選手も、トラブルの不安が払拭されたことでホームコースの鈴鹿を思い切り走ることができ、木、金曜日に行われた練習走行で好感触を得て予選に臨みました。

■予選(6月1日(土)午前8時35分〜8時55分)
野村選手、洞地選手ともに、ウォームアップでタイヤを温めた後に3周連続でアタックをしました。野村選手は、1分7秒843、7秒691、7秒601と丁寧にタイムを削り取って、狙いどおり第3、4戦ともにポールポジションを獲得しました。洞地選手は、1分7秒956、7秒981、7秒734とまとめて2位(セカンドタイムは3位)と、両選手ともに好結果で予選を終えました。

ドライバー 第3戦予選Bestタイム(順位) 第4戦予選2ndタイム(順位)
50号車 野村 勇斗 2分07秒601( 1/21) 2分07秒691( 1/21)
51号車 洞地 遼大 2分07秒734( 2/21) 2分07秒956( 3/21)
  • 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:25℃、路面温度:28℃

■第3戦決勝(6月1日(土)午後2時〜11周)
フロントローに並んだ野村選手、洞地選手は、スタートを決めポジションを守って1、2コーナーをクリアしますが、後方の車両がS字コーナーでグラベルに捕まってしまい、1周目からセーフティカー(SC)ランになりました。
リスタート後、二人はともに1分9秒台をマークしながら、後続を引き離していきます。7周目には3位に2秒の差をつけますが、8周目に再びSCランとなり、築いたリードはリセットされてしました。しかし、二度目のリスタートも決めると、残る2周もミスなく走り、ワンツーフィニッシュを決めました。

ドライバー 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計)
50号車 野村 勇斗 1位 2分09秒382( 2/21) 25(43)
51号車 洞地 遼大 2位 2分09秒332( 1/21) 18(33)
  • 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:28℃、路面温度:41℃

■第4戦決勝(6月2日(日)午前8時40分〜11周)
ポールポジションの野村選手は、スタートを決めると、1周目から2位の森山選手を少し引き離してコントロールラインに戻ってきました。洞地選手は2位の森山選手を追い、3台が1分8秒台というハイペースでトップグループを形成してレースは進みました。
レース折り返しの6周目に入ると、トップ野村選手は、2位争いを尻目に徐々に独走態勢を築いていきます。その差は、8周目には2秒、10周目には3秒まで開き、最後は余裕を持って2連勝のチェッカーを受けました。
レース後半、洞地選手は森山選手の背後につけてチャンスを窺い、終盤にはシケインでぎりぎりの攻防を見せますが、前に出ることは叶わず、3位でフィニッシュしました。

ドライバー 決勝順位 ベストタイム(順位) Point(累計) Rank
50号車 野村 勇斗 1位 2分08秒709( 3/21) 25(68) 1
51号車 洞地 遼大 3位 2分08秒648( 2/21) 15(48) 4
  • 天候:曇り、コース:ドライ、気温:21℃、路面温度:25℃

■チーム監督 武藤英紀コメント
野村選手は、非常に落ち着いてレースに取り組むことができていたと思います。安定感も増して、勝ち方を覚えたという印象を受けました。結果はもちろんですが、レース内容も非常に良かったと思います。
洞地選手も両レースともに、前のクルマを抜こうという闘志を感じましたし、アグレッシブに攻めるなかでも冷静さを保っていました。第4戦はラスト2周のシケインでのチャンスは生かしきれませんでしたが、トータルで見れば良いレースをしていたと思います。
今大会は、二人にとっては走り込んでいる鈴鹿ということもありますし、チームとしてもベースとなる良いセッティングを見いだせ、歯車が噛み合ったという感じでした。シリーズを考えると、序盤で良い流れをつくることができましたし、収穫の多い週末でした。

■50号車ドライバー 野村勇斗選手コメント
ダブルポールからの2連勝は自分でも初めてですし、昨年、あと一歩で勝てなかった鈴鹿で勝つことができ、本当に最高の週末でした。練習走行から修正したセッティングがはまりましたし、自分としても予選にしっかり集中できたことが勝因だと思います。
今回の連勝はシリーズを考えるうえでも、非常に大きいと思います。次の富士でも今回得た自信を結果に繋げられるように頑張ります。

■51号車ドライバー 洞池遼大選手コメント
今週末は練習走行から調子は良かったのですが、予選でセッティングのアジャストが十分ではなく、ポールを逃してしまったことがすべてだったように思います。悔しさが残る週末でした。レースでは抜きにいける場面は、何度かありましたが、鈴鹿では前に出るのは非常に難しいので、次の鈴鹿(第7、8戦)では予選の組み立て方を考えて、必ずリベンジしたいと思います。
当面の目標は、まず1勝することですので、次の富士大会ではそれを成し遂げたいと思います。



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