SF富士合同テスト(3/22-23)レポート

Super Formula

天候に翻弄された開幕前最後のテストを終える

B-Max Racing Team(SFチーム代表 宮田雅史)は、3月22~23日、富士スピードウェイで行われた全日本スーパーフォーミュラ選手権の合同テストに参加し、開幕戦に向け手応えを掴んでテストを終えました。
開幕戦まで残りわずかとなったところでのテスト。場所は開幕2連戦の舞台となる富士スピードウェイ。さらに鈴鹿戦同様、今シーズンの富士戦は10戦中3戦と比重が上がり、その重要性は言うまでもありません。
しかし、そんなチームの想いを慮ることもなく、初日の天候は雨のち雪。セッション2が中止となり、貴重な走行時間が削られることになりました。このため、2日目のセッションの限られた時間でできる限りのメニューをこなすという慌ただしいテストとなりました。

■テスト1日目(3月22日(火) Session1:10:10~11:40/Session2:14:40~16:40)
夜半から降り続く雨が、セッション1開始から徐々に強くなり、終了間際には雪に変わってしまい満足な走行はできませんでした。
松下選手は開始からまもなくしてコースイン。様子を見ながら4周ほどタイムを記録しましたが、コンディションが悪く、リスクを冒して走行する必要はないと判断し、途中で走行を切り上げました。
雨が雪に変わり、コースサイドに雪が積もり始めたため、午後のセッション2はキャンセルされました。

ドライバー Ses.1ベストタイム(順位) Ses.2ベストタイム(順位)
50号車 松下信治 2分10秒959(10/14) 中止
  • Ses.1 天候:雨のち雪、コース:ウエット、気温:5.1→3.0度、路面温度:6.8→4.5度
  • Ses.2 中止

■テスト2日目(3月23日(水)Session3:9:50~11:50/Session4:14:45~17:15)
初日とは打って変わって好天に恵まれた2日目。午前のセッションでは、決勝を想定したセットアップを進めるため6~7周ごとにピットインを繰り返し、マシンをアジャストしながら周回を重ねました。セッション終盤には予選用セッティングでアタックを試みましたが、トップから0.7秒遅れと納得の行く結果は得られませんでした。
午後は、予選用セッティングを中心に詰めることとして、ピットインの度に緻密な調整を行いながら、少しずつタイムアップを果たしていきました。開始から1時間を経過し、1分21秒台にタイムを乗せた松下選手は1分21秒576までタイムアップした後、最後のアタックのためにコースイン。タイヤを丁寧に温めようとした矢先にハーフスピンを喫してしまい、ここで走行を終了しました。

ドライバー Ses.3ベストタイム(順位) Ses.4ベストタイム(順位)
50号車 松下信治 1分22秒546(15/21) 1分21秒576(10/21)
  • Ses.3 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:6.1→9.7度、路面温度:7.8→18.2度
  • Ses.4 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:9.7→7.4度、路面温度:18.0→11.4度

■チーム代表 宮田雅史コメント
開幕前の最後のテストであり、開幕戦の行われる富士スピードウェイでしたので、レースを想定したテストメニューで臨みました。ただ、開幕戦ではコンディションも異なると思いますので、今回得たデータを分析、活用してレースに臨みたいと思います。特に開幕大会は2レースありますので、取りこぼしのないよう堅実に戦いたいと思います。
ファンの方も、サーキットで、ライブ配信で、松下選手とB-Maxレーシングチームの応援をよろしくお願いします。

■チーム監督 本山 哲コメント
シーズンのスタートに向けて、また開幕戦に向けて、セッティングの方向性やドライバーのマシンに対するフィーリングをチェックすることができました。タイムを見てもマシンのバランスは概ね取れたのではないかと思います。
開幕戦の想定と比べると気温や路面温度が低いという面がありますので、今回の結果を受けてどういう方向にマシンを持っていくかは判断に悩むところですが、これまで蓄積したデータを組み合わせて、開幕戦に臨みたいと思います。

■チーフエンジニア 田坂泰啓コメント
チームとして昨年の富士戦を走っていないなかで、昨日の走行キャンセルにより、予定していたメニューをすべてこなせなかったのは残念でした。ただ、最後のセッションではセッティングの方向性に関して、明るい兆しが見えましたのでそこは今回の成果だと思います。
まだ、納得いかない部分がありますので、データを分析して開幕戦に備えたいと思います。

■ドライバー 松下信治選手コメント
想定よりも気温が低く、冬型の気候に合わせたセッティングで走ることになりました。本格的な春を迎える開幕戦は、さらに緻密で繊細なセッティングが必要と思います。例えれば、大きな歯車を小さなものに変えていく作業という感じですね。
開幕の富士戦は2レースあり、ここでの結果次第でシーズンを有利に進められるかが決まります。もちろん狙うは優勝です。開幕ダッシュを決めたいと思います。




関連記事

特集記事

コメント

この記事へのトラックバックはありません。

TOP