SFライツテストMRもてぎレポート(3/11-12)

Super Formula Lights

新パッケージの感触を掴んでテストを終える

B-Max Racing Team(チーム総代表・SFLチーム代表 組田 龍司)は、3月11~12日、モビリティリゾートもてぎで行われた、スーパーフォーミュラ・ライツ選手権(SFL)合同テストに参加しました。
今シーズンは、新エンジン(TOM’S TGE33)の搭載により車両がモディファイされ、加えてコントロールタイヤがクムホ製になったため、これら新パッケージの確認をメインに、6人のドライバーがそれぞれの目的を持ってテストに臨みました。
初日は穏やかに晴れわたり、2日目は終日雨という天候でしたが、ドライ、ウェット両方のコンディションで走行できたことで、さまざまな車両データを得ることができ、同時にドライバーの経験値も上げることができた有意義なテストとなりました。

■1日目(Session1:13:00〜16:00)

暖かい天候となったテスト初日。2日目は雨予報だったため、できる限り多く周回しておきたいところでしたが、1号車、50号車に原因不明のトラブルが出てしまい、修復に時間を費やすことになってしまいました。
一方、マスタードライバーは、コーチ陣が先にドライブして車両をチェックした後に走り込みを行うスタイルで、予定したプログラムをこなしました。

ドライバー Ses.1ベストタイム(順位) 参考:コーチドライバータイム(順位)
1号車 K.フレデリック 1分45秒519(10)
50号車 小出  峻 1分43秒121( 4)
4号車 今田 信宏 1分46秒678(12) 佐々木 大樹 1分44秒743( 8)
8号車 清水 康弘 1分48秒329(14) 菅波 冬悟 1分45秒761(11)
13号車 藤原  誠 1分48秒728(15) 木村 偉織 1分43秒742( 7)
30号車 DRAGON 1分48秒130(13) 菅波 冬悟 1分45秒287( 9)
  • 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:15度、路面温度:18度

■2日目(Session2:9:30〜12:30)
朝から冷たい雨が降り、終日ウェットコンディションでのテストとなりました。
修復成った50号車を駆る小出選手は、走り始めから好タイムをマークし、ライバル勢が迫ると、タイムアップして引き離すという貫禄の走りを見せトップタイムを記録しました。フレデリック選手も徐々にタイムアップし、終盤に5番手タイムを叩き出しました。
マスタードライバーは、時折コーチと乗り換えながら、大きなミスもなく周回を重ねました。今季初参戦の清水、藤原両選手は、SFL車両で貴重な雨の経験を積んでテストを終えました。

ドライバー Ses.2ベストタイム(順位) 参考:コーチドライバータイム(順位)
1号車 K.フレデリック 1分58秒132( 5)
50号車 小出   峻 1分57秒197( 1)
4号車 今田 信宏 2分02秒698(13) 佐々木 大樹 1分59秒434( 9)
8号車 清水 康弘 2分03秒076(14)
13号車 藤原   誠 2分02秒464(12) 木村 偉織 1分58秒207( 6)
30号車 DRAGON 2分00秒881(11) 菅波 冬悟 2分00秒243(10)
  • 天候:雨、コース:ウェット、気温:8度、路面温度:10度

■1号車ドライバー ケイレン・フレデリック選手コメント
1日目はクルマに問題があって十分に走れませんでしたが、2日目は調子が良かったですね。コース状況は目まぐるしく変わりましたが、同じコンディションで走っているときは、最も速い選手の一人だったと思います。ベストラップをマークしたのは、雨がかなり降っていたときでしたので、雨が少ないときに走っていれば、もっと順位を上げることができたと思います。
ウェットでは競争力があることが分かりましたので、次の富士のテストでどこまで進歩できるか楽しみにしています。

■50号車ドライバー 小出 峻 選手コメント
1日目は車両のトラブルで走行時間が少なくなりましたが、そのなかでもニュータイヤで1回アタックしてトップとコンマ1秒差でしたから、まだセッティングを進めていないことを考えると悪くない結果でした。2日目もウェットでトップタイムを取ることができましたし、パフォーマンスは良いと思います。
今シーズンは、マシン、エンジン、タイヤなどのハードが大きく変わり、チームも変わって心機一転、フレッシュな気持ちで臨んでいます。その最初の走行できちんとリザルトを残せましたので、有意義なテストでした。

■4号車ドライバー 今田 信宏 選手コメント
1日目はセットも悪くなく、ドライで気持ちよく走ることができました。2日目は、雨のセットを導き出そうと、コーチの佐々木大樹選手に走ってもらいましたが、とにかく曲がらないのでその対策を考えないといけないですね。他のクルマと同じセットにしても改善しないので、個体差でタイヤとの相性が悪いのかもしれません。でも、課題が見つかったのでウェットになって良かったです。その意味では良いテストでした。

■8号車ドライバー 清水 康弘 選手コメント
ドライコンディションの初日は楽しく走ることができました。ただ、ウェットは厳しいですね。フォーミュラカーですので当たり前ですが、直接雨にさらされますし、視界も悪く、ツーリングカーとは違うことを再認識しました。でも、経験するすべてが新鮮で、改めてフォーミュラドライバーの凄さを感じることができました。
タイムとしてはまだまだですが、1年生ですので、皆さんの胸を借りるつもりで、焦らずじっくり取り組んでいこうと思っています。

■13号車ドライバー 藤原 誠 選手コメント
SFライツは、F4よりすべてがしっかりしていて扱いやすいと感じました。もっと苦労すると思っていましたが、思ったよりすんなり乗ることができました。とはいえ、タイム的に見るとまだ乗りこなしているとは言い難いので、開幕戦までにどこまで上位との差を詰められるかが課題です。特に中速コーナーはもっといけるように思いますが、楽しむことが第一ですので、クラッシュだけはしないように攻めたいと思います。

■30号車ドライバー DRAGON選手コメント
まずは新しいクルマの信頼性をチェックすることから始めて、自分がどのあたりのポジションにいるかということを確認しました。ドライとウェットを走ることができましたし、クムホのドライ、レイン両タイヤを試すことができたので、非常に意義のあるテストでした。
今年は、4台による競争を楽しみながら、チャレンジャーとしてチャンピオン今田選手に挑み、きっちり結果を残したいと思っています。



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